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はっきりと発毛、育毛を意図しているトニック剤ですので、どれほど有効成分が有効に働いているかが鍵です。この製品、医薬部外品となっているのでついつい普通のトニックより効きそうと思ってしまいがちですが、有効成分表示されているのはセンブリエキスと抗炎症・抗菌成分ですので、これらの成分の効果は有効濃度以上の配合が保証されていますが、それ以外の成分は保証外です。
そして、あまりにも成分数が多いというのがネックです。1つの製品に入れ込める成分の量は上限がありますから、成分の種類が増えれば増えるほど、1つ1つの濃度は必然的に低くなるしかありません。これほどの量、種類が入っていると、折角の良い素材も期待値も濃度も低めになると考えたほうが良いでしょう。
育毛、発毛に数少ない有効性がある程度証明されている成分といえば、ミノキシジルのような成分ですね。しかし、この製品はセンブリエキスをはじめ、グルコシルヘスペリジン、油溶性マサキエキスといったオーガニックタイプのエキスでアプローチしています。主に、毛細血管新生・増強効果を軸とした血行促進系のトニックということになりますね。コレ自体は有効性を期待できる1つの手法ではありますが、前述のようにそれ以外の素材がひしめき合い過ぎていて、期待を持てるだけの量がきちんと頭皮に残るのか微妙すぎるという問題があります。
その他の成分といえば、おなじみといえるスカルプケア用エキスセット(アルニカエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス・・・というセット)やアミノ酸18種(アミノ酸の粉末を入れただけです)、フルーツエキス・・という内容です。
タイプとしては育毛系という方向性であることに間違いありませんが、全部束になってもミノキシジル1つに及ばないような印象は拭えません。あくまでも育毛、発毛を目的とするのですから、頭皮の健やかさを保つ・・というようなライトな効能がいくらあったとしても満足はされないでしょう。ずばり発毛するの?と言われれば、ミノキシジルのほうがマシです。と答えます。マシどころか、本気で発毛を目的にするなら今の所ミノキシジルの他に同じレベルで期待できる成分がほとんどないのです。
長い目で見て長期間使い続けた場合に、この血管新生・増強作用・血行促進作用が育毛に繋がる可能性は否定できません。また、全トニックの中でこの製品が劣っているということはなく、総合的な力量はまずまずある方だともいえます。が、発毛を目的にして短期間で改善を目論むのであれば可能性が高い選択肢とは言い難いように思います。