| 成分名 | オレイン酸Na |
| 医薬部外品名 | オレイン酸ナトリウム |
| 慣用名・別名 | ナトリウムオレエート |
| INCI名 | SODIUM OLEATE |
| 化学式 | C18H33NaO2 |
| 分子量 | 304.47 Da |
| 由来 | 植物性 |
| 推奨配合濃度 | 2〜15% |
| 適正pH域 | 8〜10 |
| EWGスコア | 5/10 |
| コメドジェニック度 | 2/5 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 規制なし |
| カテゴリ | アニオン界面活性剤 |
オレイン酸Na(ナトリウムオレエート)は、オリーブ油や菜種油などに豊富なC18:1モノ不飽和脂肪酸であるオレイン酸にナトリウムを結合させた脂肪酸石鹸(アニオン界面活性剤)。石けん製造において最も古くから用いられる成分の一つで、洗顔料・ボディソープ・シャンプーなどの固形石鹸・液体石鹸に洗浄基剤として配合される。
構造上オレイン酸由来の不飽和二重結合(Δ9)を持つため、ラウリン酸Na(C12飽和)などと比べて泡の粗さがあり、起泡力はやや劣る。一方で、不飽和鎖が皮膚脂質と構造的に類似していることから、角質層への親和性は比較的高く、わずかな保湿補助的性質も指摘される。ただしこの浸透親和性は、バリア機能を持つセラミドを乱すリスクとも表裏一体である。
安全性面では、石鹸型界面活性剤全般に言える強アルカリ性(pH9〜11程度)が皮膚刺激の主因となる。とくに高濃度・長時間接触では角質層の膨潤・タンパク変性を招き、乾燥肌・敏感肌・アトピー傾向の肌には不向き。また硬水中でカルシウム塩を形成し「石鹸カス」を生じやすく、ヘアケア用途では軋みやベタつきの原因となる。コメドジェニック性はオレイン酸単体でリスクが報告されており注意が必要。
環境面では天然油脂由来で生分解性に優れる点はポジティブだが、製造時のアルカリ処理・副産物(グリセリン分離等)のプロセスコストは考慮すべきである。石油系合成界面活性剤と比較すれば環境負荷は低い。シナジーとしてはグリセリン・ベタインなどの保湿剤との併用により洗浄後の乾燥感を緩和できる。