| 成分名 | イソステアリルアスコルビルリン酸2Na |
| 医薬部外品名 | イソステアリルアスコルビルリン酸2Na |
| 慣用名・別名 | APIS |
| INCI名 | Disodium Isostearyl Ascorbyl Phosphate |
| 分子量 | 538.5 Da |
| 由来 | 半合成 |
| 推奨配合濃度 | 0.5〜3% |
| 適正pH域 | 5.5〜7.0 |
| コメドジェニック度 | 1/5 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 規制なし |
| カテゴリ | 成分 |
イソステアリルアスコルビルリン酸2Na(APIS)は、ビタミンC(アスコルビン酸)の弱点を根本から克服した次世代型ビタミンC誘導体である。通常のビタミンCは水溶液中で熱・光・酸素に極めて不安定であり、化粧品への配合が難しい。APISはアスコルビン酸の2位ヒドロキシ基をリン酸エステル化したうえでイソステアリル基を導入することで疑似リン脂質構造を形成。親水性と親油性を兼ね備えた両親媒性により、弱酸性〜中性域で卓越した安定性を示す。
最大の特徴は経皮吸収性の高さにある。細胞膜はリン脂質二重層で構成されており、APISの疑似リン脂質構造がこれと高い親和性を発揮。親水性VC誘導体では到達困難な皮膚深部まで浸透する。皮膚内に豊富に存在するフォスファターゼ酵素によって速やかにアスコルビン酸へ変換されるため、浸透力・変換速度・安定性の三拍子が揃った希少な成分といえる。これは「錠剤のように安定した状態で体内に届き、必要な場所で初めて活性化される」プロドラッグ概念に近い設計思想である。
効果の面では、チロシナーゼ活性阻害によるメラニン産生抑制(美白)、活性酸素消去による抗酸化・抗老化、コラーゲン・ムコ多糖類の合成促進など、ビタミンCが本来持つ多面的な機能をフルに発揮。従来の3-Oエチルアスコルビン酸やアスコルビルグルコシドと比較しても、浸透経路の優位性・安定性・変換効率の観点で高く評価される。頭皮環境の改善や毛母細胞への作用を介した育毛補助効果も示唆されている。
安全性については皮膚刺激性・感作性ともに低く、日本の医薬部外品有効成分としても認められている。EWGスコアも低リスク帯に位置し、高濃度配合にも比較的対応しやすい。配合上はナイアシンアミドやレチノールとの相乗効果が期待でき、強酸性条件や高濃度の酸化剤との組み合わせは安定性に影響するため注意を要する。
5件の商品に配合されています(総合点順・上位50件)