| 成分名 | スイゼンジノリ細胞外多糖体 |
| 慣用名・別名 | サクラン、スイゼンジノリ多糖体 |
| INCI名 | Aphanothece Sacrum Exopolysaccharides |
| 由来 | 藍藻類(植物性) |
| 推奨配合濃度 | 0.1〜1% |
| 適正pH域 | 4.5〜7.0 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 規制なし |
| カテゴリ | 成分 |
スイゼンジノリ細胞外多糖体(サクラン)は、熊本県の江津湖周辺に自生する藍藻類スイゼンジノリ(学名:Aphanothece sacrum)の細胞外に分泌される高分子多糖体である。自生地はダム建設などで環境が破壊されており、スイゼンジノリ自体が絶滅危惧種に指定された希少生物。現在は熊本県内で養殖が試みられているが、1kgの原料から約7gしか抽出できないため、原料としての希少性・コストは極めて高い。
最大の特長は圧倒的な保水・抱水能力にある。自重の6000倍以上の水分を保持でき、「1gで6Lの水を保つ」とされるヒアルロン酸と比較しても5倍以上の保湿力を持つとされる。これは多糖体構造中に多数の水酸基が存在し、水分子を強固に包み込むためである。塩(電解質)を加えると粘度が上昇しゲル化する特性もあり、増粘剤・皮膜形成剤としても有用。肌表面に保護ベールを形成し、うるおいを長時間閉じ込めながら肌理を整え、ツヤ感を与える。
保湿作用以外にも、免疫調節・抗炎症・抗腫瘍活性に関する研究報告が存在し、体の防御機能をサポートする可能性が示唆されている。肌の観点では炎症抑制や頭皮環境の改善にも寄与しうる成分として注目される。安全性は高く、刺激性・毒性の報告は少ない。
類似した保湿高分子としてヒアルロン酸やカラギーナン(海藻多糖体)が挙げられるが、サクランはその抱水量の桁違いな大きさと皮膜形成能を兼ね備える点でユニークな存在。食分野では「水前寺海苔」として刺身のつまに用いられることもあり、日本固有の食文化とも接点を持つ。化粧品への応用は比較的新しいが、先進的な保湿成分として美容液・化粧水・オールインワン製品への配合が広がっている。
5件の商品に配合されています(総合点順・上位50件)