Ingredient Analysis

スイゼンジノリ細胞外多糖体

成分 5件の商品に配合 ID: 89261
成分 化粧品・ヘアケア配合成分
+30

安全性
+50

素材の品質
+20

使用感
基本情報
成分名スイゼンジノリ細胞外多糖体
慣用名・別名サクラン、スイゼンジノリ多糖体
INCI名Aphanothece Sacrum Exopolysaccharides
由来藍藻類(植物性)
推奨配合濃度0.1〜1%
適正pH域4.5〜7.0
EU規制規制なし
日本規制 化粧品成分基準収載 規制なし
カテゴリ 成分
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
素材の品質 +50
成分の素材品質・配合価値
安全性 +30
肌・頭皮への安全性
補修力 +20
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 +10
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 +20
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 +20
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 -30
環境負荷・生分解性の評価

概要

熊本・阿蘇地方固有の藍藻類スイゼンジノリ(Aphanothece sacrum)から単離された細胞外多糖体(サクラン)。自重の6000倍以上の水を保持する抱水力を持ち、ヒアルロン酸の5倍以上の保湿能を誇る希少高分子。塩添加によりゲル化・増粘効果を示し、皮膜形成により肌を保護。免疫調節・抗腫瘍活性の研究報告もあり。絶滅危惧種由来で生産量が極めて少なく希少価値が高い。

スイゼンジノリ細胞外多糖体の解析

スイゼンジノリ細胞外多糖体(サクラン)は、熊本県の江津湖周辺に自生する藍藻類スイゼンジノリ(学名:Aphanothece sacrum)の細胞外に分泌される高分子多糖体である。自生地はダム建設などで環境が破壊されており、スイゼンジノリ自体が絶滅危惧種に指定された希少生物。現在は熊本県内で養殖が試みられているが、1kgの原料から約7gしか抽出できないため、原料としての希少性・コストは極めて高い。

最大の特長は圧倒的な保水・抱水能力にある。自重の6000倍以上の水分を保持でき、「1gで6Lの水を保つ」とされるヒアルロン酸と比較しても5倍以上の保湿力を持つとされる。これは多糖体構造中に多数の水酸基が存在し、水分子を強固に包み込むためである。塩(電解質)を加えると粘度が上昇しゲル化する特性もあり、増粘剤・皮膜形成剤としても有用。肌表面に保護ベールを形成し、うるおいを長時間閉じ込めながら肌理を整え、ツヤ感を与える。

保湿作用以外にも、免疫調節・抗炎症・抗腫瘍活性に関する研究報告が存在し、体の防御機能をサポートする可能性が示唆されている。肌の観点では炎症抑制や頭皮環境の改善にも寄与しうる成分として注目される。安全性は高く、刺激性・毒性の報告は少ない。

類似した保湿高分子としてヒアルロン酸やカラギーナン(海藻多糖体)が挙げられるが、サクランはその抱水量の桁違いな大きさと皮膜形成能を兼ね備える点でユニークな存在。食分野では「水前寺海苔」として刺身のつまに用いられることもあり、日本固有の食文化とも接点を持つ。化粧品への応用は比較的新しいが、先進的な保湿成分として美容液・化粧水・オールインワン製品への配合が広がっている。

相性の良い成分

ヒアルロン酸 グリセリン コラーゲン