| 成分名 | ルブラスフリュチコサス果実エキス |
| 慣用名・別名 | セイヨウヤブイチゴ果実エキス |
| INCI名 | Rubus Fruticosus (Blackberry) Fruit Extract |
| 化学式 | アントシアニン(クリサンテミン)、没食子酸、ルチン、アスコルビン酸などの混合物 |
| 由来 | 植物性 |
| 推奨配合濃度 | 1〜5% |
| 適正pH域 | 3.5〜6.5 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 規制なし |
| カテゴリ | 植物由来成分 |
セイヨウヤブイチゴ(Rubus fruticosus)果実エキスは、バラ科ブラックベリーの果実から抽出されるマルチファンクション型の植物エキスである。アントシアニン(クリサンテミンを含む)、没食子酸、フラボノール(ルチン)、アスコルビン酸など複数クラスのポリフェノールを含有し、それぞれが異なるメカニズムで皮膚・毛髪に作用する点が最大の特徴だ。
美白効果においては、没食子酸によるチロシナーゼ阻害とUVB誘導メラニン生成の抑制、ルチンによるカルボニル化抑制が重層的に働く。メラニン合成の上流工程と下流工程を同時にブロックする「二段階抑制」は、エラグ酸由来の成分と組み合わせた場合にさらなる相乗効果が期待できる。
抗老化・抗酸化の面では、没食子酸のDPPHラジカル消去活性・スーパーオキシド消去活性・還元型グルタチオン比率増加、ルチンのDPPHラジカル消去、クリサンテミンのペルオキシルラジカル抑制が確認されており、酸化ストレスの多様な経路を網羅している。さらに没食子酸によるI型コラーゲン合成促進、クリサンテミンによるヒアルロン酸産生促進とハリ改善がin vivo・ヒト使用試験で報告されており、エビデンスの厚みは植物エキスとして相応の水準にある。
保湿については、クリサンテミンがしっとり感を付与し、血行促進による血流量増加効果も確認されている。ルチンのUVA吸収能は日焼け止め配合における補助的UV防御としても注目される。抗炎症作用(細菌性リパーゼ阻害)も備え、敏感肌や頭皮ケア製品への応用も広い。
安全性は天然由来エキスとして比較的良好で、過度な刺激報告は少ない。ただし複合ポリフェノールによる皮膚感作の可能性は完全に排除できず、高濃度配合時には注意を要する。ビタミンC(アスコルビン酸)配合製品との相乗的な抗酸化・美白効果が期待でき、反面、酸性pH帯での配合安定性に留意が必要だ。
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