Ingredient Analysis

PEG‐11メチルエーテルジメチコン

ノニオン界面活性剤 6件の商品に配合 ID: 89389
ノニオン界面活性剤 乳化・可溶化を担う非イオン性界面活性剤
+30

安全性
+25

素材の品質
+30

使用感
基本情報
成分名PEG‐11メチルエーテルジメチコン
医薬部外品名ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体
慣用名・別名POE・ジメチコン共重合体
INCI名PEG-11 Methyl Ether Dimethicone
化学式ポリエーテル変性ジメチコン(PEGメチルエーテル変性シリコーン)
由来半合成
推奨配合濃度0.5〜3%
コメドジェニック度1/5
EU規制規制なし
日本規制 化粧品成分基準収載 規制なし
カテゴリ ノニオン界面活性剤
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
素材の品質 +25
成分の素材品質・配合価値
安全性 +30
肌・頭皮への安全性
補修力 +15
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 +10
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 +35
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 +30
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 -20
環境負荷・生分解性の評価

概要

PEG-11メチルエーテルジメチコンは、親水性PEG鎖(11モル)とメチルエーテル基が疎水性ジメチコン骨格に結合した水溶性シリコーン系界面活性剤。水相・油相の双方に親和性を持ち、シリコーン油の乳化安定化と軽やかな感触改良(ヘア・スキンコンディショニング)を両立させたポリエーテル変性シリコーンの代表格。

PEG‐11メチルエーテルジメチコンの解析

PEG-11メチルエーテルジメチコンは、従来のシリコーンが抱えていた「水に不溶」という制約を解消するために開発されたポリエーテル変性シリコーン(水溶性シリコーン)の一種である。分子構造は、疎水性のジメチコン(ポリジメチルシロキサン)骨格の側鎖に、約11モルの酸化エチレン(PEGユニット)とメチルエーテル基が導入された形状をとる。この二面性により、水相と油相の界面に配向し、乳化剤・共乳化剤として機能する。

乳化性能の面では、特にシリコーン油(シクロメチコン、ジメチコンなど)の乳化に優れた効果を発揮する。シリコーンオイルは通常の界面活性剤では安定乳化が困難であるが、同じシリコーン骨格を持つポリエーテル変性シリコーンは「like dissolves like」の原理で均一かつ安定なエマルションを形成しやすい。この特性から、O/W型・W/O型いずれの系にも対応でき、日焼け止め・ファンデーション・ヘアトリートメントなど幅広い製品に活用される。

感触改良の観点では、皮膚・毛髪表面に薄く均一な保護膜を形成し、軽やかでさらりとした質感をもたらす。通常のジメチコンが持つ重さやべたつきを軽減しつつ、シリコーン特有の滑らかさと光沢感は維持される点が大きな特徴である。毛髪に使用した場合は、キューティクルを整えてなめらかな指通りと適度なツヤを付与し、ヘアコンディショニング剤として幅広く採用されている。

安全性については、皮膚刺激性および感作性は低く、PEG系・シリコーン系いずれの観点からも忍容性が高い素材とされる。ノンコメドジェニックであり、敏感肌用・低刺激処方への配合例も多い。環境面ではシリコーン系化合物全般に生分解性の低さが指摘されており、この点は業界全体での課題である。メイクアップの密着性向上やよれ防止にも貢献する多機能な現代型シリコーン素材といえる。

相性の良い成分

シリコーン油 グリセリン ポリグリセリル系乳化剤

相性の悪い成分・混合注意

高分子カチオン性ポリマー アニオン界面活性剤