| 成分名 | マンゴスチン樹皮エキス |
| INCI名 | Garcinia Mangostana Bark Extract |
| 化学式 | キサントン類(α-マンゴスチン、γ-マンゴスチン、β-マンゴスチンなど)を主成分とする複合抽出物 |
| 由来 | 植物性 |
| 推奨配合濃度 | 0.5〜3% |
| 適正pH域 | 3.5〜7.0 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 規制なし |
| カテゴリ | 植物由来成分 |
マンゴスチン樹皮エキスは、「果物の女王」と称されるマンゴスチン(Garcinia mangostana)の樹皮から抽出される高機能植物エキスです。主要活性成分はキサントン類(α-マンゴスチン、γ-マンゴスチン、β-マンゴスチンなど)と呼ばれる希少なポリフェノールで、自然界でも限られた植物にしか存在せず、ビタミンCの数十倍ともいわれる高い抗酸化力を持つとされています。
作用機序は多岐にわたります。まず抗酸化メカニズムとして、フリーラジカルや活性酸素種(ROS)を効率的に消去し、細胞膜や核DNAの酸化損傷を防ぎます。これは肌老化・くすみ・弾力低下の根本原因である酸化ストレスを上流でブロックする働きです。次に抗炎症作用では、炎症性サイトカイン(IL-6、TNF-αなど)の産生を抑制し、アクネ菌(C. acnes)の増殖を阻害することでニキビの発生・悪化を抑えます。過敏肌や炎症性の赤みにも有効と考えられています。
美白・トーンアップ効果の面では、メラニン合成の律速酵素であるチロシナーゼを阻害することで色素沈着を抑制し、既存のメラニンの代謝促進も期待されます。さらにコラーゲン合成促進作用によって肌の弾力回復・小じわ改善といったエイジングケア効果も報告されており、フィブロブラストへの働きかけが示唆されています。
東南アジアでは古くから民間医療に用いられてきた歴史があり、現代の皮膚科学・化粧品科学においてもその多機能性が注目されています。シャンプーやスカルプケア処方では頭皮の酸化・炎症抑制を通じた環境改善にも寄与し、育毛補助的な文脈でも配合されることがあります。配合濃度は処方によって大きく異なるため効果の幅も変動しますが、エイジングケア・美白・鎮静を軸とした複合的アプローチが可能な希有な植物成分といえます。
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