| 成分名 | ヤシ油脂肪酸K液 |
| 医薬部外品名 | ヤシ油脂肪酸カリウム |
| 慣用名・別名 | ヤシ脂肪酸K |
| INCI名 | Potassium Cocoate |
| 化学式 | ヤシ油脂肪酸カリウム塩(主にラウリン酸カリウム) |
| 分子量 | 変動(脂肪酸組成により200〜300 Da前後) |
| 由来 | 植物性 |
| 推奨配合濃度 | 3〜10% |
| 適正pH域 | 8.5〜11.0 |
| EWGスコア | 4/10 |
| コメドジェニック度 | 1/5 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 規制なし |
| カテゴリ | アニオン界面活性剤 |
ヤシ油脂肪酸K液(ヤシ脂肪酸カリウム)は、ヤシ油から抽出した脂肪酸にカリウムアルカリを加えて鹸化した石鹸系アニオン界面活性剤の液体タイプである。主成分はラウリン酸カリウム(C12:0)で、ミリスチン酸・パルミチン酸なども含む。シャンプー・ボディソープ・洗顔料など洗い流し系製品に広く配合される。
最大の特徴は優れた泡立ちと洗浄力。皮脂や汚れをしっかり除去できる一方、水のpHに依存するが石鹸系のためpHは概ね9〜11のアルカリ性となり、髪や肌の弱酸性バリアを崩しやすい。使用後は毛髪のキューティクルが開き、パサつき・きしみ・乾燥感が生じやすい。
硬水環境では金属イオンと反応して石鹸カス(不溶性塩)が生成し、頭皮や髪に残留することで仕上がりの低下や頭皮環境の悪化を招く場合がある。敏感肌・アトピー傾向・ダメージヘアへの使用は特に注意が必要で、刺激性の観点からも高配合での使用は推奨されない。
一方、植物(ヤシ)由来のため「天然成分」「オーガニック」を訴求する製品に採用されることが多く、石鹸シャンプーや無添加系ブランドで見られる。生分解性は比較的高いが、精製工程でのエネルギー消費や廃水アルカリ負荷は無視できない。カリウム塩は同じ脂肪酸のナトリウム塩よりも水溶性・液状性が高く、液体製品に適している。