Ingredient Analysis

ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解カゼイン(牛乳)

成分 8件の商品に配合 ID: 54324
成分 化粧品・ヘアケア配合成分
-10

安全性
+20

素材の品質
+10

使用感
基本情報
成分名ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解カゼイン(牛乳)
慣用名・別名帯電防止剤、ヘアコンディショニング剤、皮膚コンディショニング剤
INCI名Hydroxypropyltrimonium Hydrolyzed Casein
由来動物性
推奨配合濃度1〜3%
適正pH域3.5〜6.5
コメドジェニック度1/5
EU規制規制なし
日本規制 化粧品成分基準収載
カテゴリ 成分
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
素材の品質 +20
成分の素材品質・配合価値
安全性 -10
肌・頭皮への安全性
補修力 +20
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 +0
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 +20
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 +10
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 +0
環境負荷・生分解性の評価

概要

牛乳由来のカゼインタンパク質を加水分解し、ヒドロキシプロピルトリモニウム基(四級アンモニウム塩)を付加した陽イオン性タンパク質誘導体。毛髪のCMC(細胞膜複合体)に近似したアミノ酸組成を持ち、ダメージ毛への吸着・補修、コンディショニング、保湿効果を発揮する。帯電防止効果も備え、主にヘアケア製品に配合される。

ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解カゼイン(牛乳)の解析

ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解カゼイン(牛乳)は、牛乳の主要タンパク質であるカゼインを酸・アルカリまたは酵素により加水分解してポリペプチドとし、さらにヒドロキシプロピルトリモニウム(四級アンモニウム塩)基を化学修飾により導入したカチオン性タンパク質誘導体です。化粧品の配合目的としては帯電防止剤・ヘアコンディショニング剤・皮膚コンディショニング剤に分類されています。

カゼインは牛乳タンパク質の約80%を占めるリンタンパク質で、平均分子量は約37万と高分子ですが、そのままでは水に不溶で化粧品への応用が困難です。加水分解処理によって水溶性ポリペプチドとし、さらにカチオン基を付与することで毛髪や頭皮への吸着性・定着性を大幅に向上させたのが本成分の特徴です。

注目すべきは、加水分解カゼインのアミノ酸組成が毛髪のCMC(細胞膜複合体)に比較的近似していること。シスチン含量が少なく非ケラチン性であるCMCに類似した成分を補給するコンセプトに基づき、ハホニコ(HAHONICO)製品を中心とするプロ仕様ヘアケアに積極採用されています。ダメージ部位への選択的吸着により、毛髪の補修・保護・弾力付与効果が期待できます。

カチオン性基による帯電防止効果もあり、静電気によるパサつきやからまりを抑制して指通りをなめらかにします。一方、加水分解カゼインには経時変臭(においの変化)の課題があり、配合量はやや制限される傾向があります。カゼインタンパク質を直接用いる場合は匂い安定性が良いとされますが、本成分(四級アンモニウム塩型)では修飾により安定性が改善されています。乳由来アレルゲンを含む可能性があるため、乳アレルギーの方は使用前に確認が必要です。

安全性については一般的なカチオン性タンパク質誘導体と同等で、低濃度での配合が主体であれば問題が生じるケースは少ないものの、感作リスクはゼロではありません。ヒアルロン酸やパンテノールなど保湿成分との相乗効果が期待でき、ケラチンペプチドやシルクタンパクと組み合わせることでダメージ補修の効果をさらに高める配合設計が多く見られます。

相性の良い成分

ケラチン コラーゲン セリシン

相性の悪い成分・混合注意

強酸性成分 強アルカリ性成分