Ingredient Analysis

(プロピルトリモニウムクロリドアクリルアミド/ジメチルアクリルアミド)コポリマー

成分 8件の商品に配合 ID: 585
成分 化粧品・ヘアケア配合成分
+20

安全性
+50

素材の品質
+50

使用感
基本情報
成分名(プロピルトリモニウムクロリドアクリルアミド/ジメチルアクリルアミド)コポリマー
慣用名・別名PA/MAコポリマー
INCI名Acrylamidopropyltrimonium Chloride/Dimethylacrylamide Copolymer
由来合成
推奨配合濃度0.5〜2%
適正pH域4.5〜6.5
EU規制規制なし
日本規制 化粧品成分基準収載
カテゴリ 成分
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
素材の品質 +50
成分の素材品質・配合価値
安全性 +20
肌・頭皮への安全性
補修力 +40
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 +10
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 +50
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 +50
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 -10
環境負荷・生分解性の評価

概要

ジメチルアクリルアミドとアクリルプロピルトリモニウムクロリドの共重合体(PA/MAコポリマー)。資生堂・三菱化学が共同開発したカチオン性高分子で、負に帯電したダメージ毛のキューティクル欠損部位に均一吸着する。薄い皮膜を形成して摩擦抵抗を低減し、すすぎ時の指通り改善・ツヤ付与・静電気防止を同時に実現。アニオン性洗浄剤との相互作用による不活性化に注意が必要。

(プロピルトリモニウムクロリドアクリルアミド/ジメチルアクリルアミド)コポリマーの解析

(プロピルトリモニウムクロリドアクリルアミド/ジメチルアクリルアミド)コポリマー(通称:PA/MAコポリマー)は、資生堂と三菱化学の共同開発によって生まれたカチオン性高分子コンディショニング剤。ジメチルアクリルアミド(DMA)とアクリルプロピルトリモニウムクロリド(APTC)を共重合させた構造を持ち、帯電防止・皮膜形成・ヘアコンディショニングの3機能を一成分で担う点が最大の特徴。

作用機序の核心は選択的吸着にある。健常毛に比べてダメージ毛はキューティクル剥離による負電荷の露出が顕著で、カチオン性を持つPA/MAコポリマーはその部位に静電的に引き寄せられ均一に吸着する。結果として毛髪表面の凹凸を平滑化し、摩擦係数を低下させる。これはすすぎ時の指通り感だけでなく、乾燥後のツヤ感・サラサラ感にも直結する。高分子であるため内部浸透は期待しにくく、主な作用は表面コーティングに集中する。

類似成分として知られるシリコーン(ジメチコン等)と比較すると、PA/MAコポリマーは水溶性かつ極性が高いため、乾燥後のべたつきが少なく、ノンシリコン処方のトリートメントやシャンプーに多用されている点が差別化ポイント。シリコーンが「コーティングの厚み」で手触りを演出するのに対し、PA/MAコポリマーは「電荷による精密吸着」で必要な部位にのみ皮膜を形成するイメージ。傷んだ部分だけを選んで補修テープを貼るような働きといえる。

配合上の注意として、強いアニオン性界面活性剤と混合するとイオン複合体を形成して不活性化しやすい。シャンプー処方での配合には処方設計上の工夫が必要で、濃度・配合順・pHコントロールが効果発現の鍵を握る。安全性は比較的良好で、皮膚刺激性・毒性に関する明確な懸念報告は少ないが、高濃度使用では頭皮への残留と閉塞感のリスクがある。環境面では高分子合成品であるため生分解性はやや低い。

相性の良い成分

アニオン性界面活性剤(量を調整した配方時)、シリコーン、毛髪保湿成分

相性の悪い成分・混合注意

強力なアニオン性洗浄剤(不活性化リスク)、高濃度陰イオン成分