| 成分名 | アフリカマンゴノキ核脂 |
| 慣用名・別名 | アフリカマンゴーバター、ディカバター、ワイルドマンゴーバター |
| INCI名 | Irvingia Gabonensis Kernel Butter |
| 由来 | 植物性 |
| 推奨配合濃度 | 2〜10% |
| コメドジェニック度 | 3/5 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 規制なし |
| カテゴリ | 成分 |
アフリカマンゴノキ核脂(アフリカンマンゴーバター)は、西・中央アフリカ原産のニガキ科植物 Irvingia gabonensis の種子核から採取される固形植物脂。一般的なマンゴー(Mangifera indica)とは全く別種であり、現地では「ディカ」「ワイルドマンゴー」とも呼ばれ、古くから食用・調理用油脂として利用されてきた。
化粧品原料としての最大の特徴は脂肪酸組成の独自性にある。主成分はラウリン酸(約35〜51%)とミリスチン酸(約37〜58%)という炭素鎖の短い飽和脂肪酸で、これはシア脂(ステアリン酸・オレイン酸主体)やカカオ脂とは異なるプロファイルを持つ。飽和脂肪酸が大半を占めるためヨウ素価は3.5〜4.2と極めて低く、酸化安定性が非常に高いのが強み。製品の酸化劣化を抑える観点からも扱いやすい素材といえる。
融点は39〜40℃と体温をやや超える帯域に設定されており、皮膚への塗布時に適度に溶融して均一な被膜を形成する。この閉塞性皮膜が経表皮水分蒸散(TEWL)を抑制し、角質層の水分量増加に寄与する。ラウリン酸・ミリスチン酸はいずれも皮膚親和性が高く、柔軟で滑らかな感触を生み出す。コンシステンシーはシア脂よりも硬質で、バーム、スティック、ボディバター、ヘアバター類への配合に適している。
類似素材との比較でいうと、シア脂は保湿・修復に優れ汎用性が高い一方で酸化しやすい不飽和脂肪酸を含む。一方アフリカマンゴノキ核脂はより酸化安定で硬質なため、防腐剤フリー処方や熱帯・高温環境向け製品に向いている。コメドジェニックリスクはラウリン酸・ミリスチン酸の含有からやや高めとされており、ニキビ肌への使用には注意が必要。安全性は一般的に良好で、皮膚刺激性・感作性は低いとされる。
近年ダイエット成分として話題になることもあるが、化粧品分野での活用はあくまでエモリエント・保湿・テクスチャー調整が主軸。ヘアケアにおいてはキューティクル表面をコーティングし、指通りとツヤを高める用途でも有効で、自然由来・ヴィーガン処方への需要が高まる中で注目される素材のひとつである。
5件の商品に配合されています(総合点順・上位50件)