洗浄剤はあまり良くありませんが、添加剤は楽しみ。
高い洗浄力と、ピーリング効果を持たせた被膜も除去するクレンジングシャンプー。
リペアと謳っていますが、このシャンプー自体はリペアトリートメントの前の段階で髪についた被膜物も除去して綺麗にしておこう、という趣旨のように見えます。

ベースはラウレス硫酸Na、スルホコハク酸ラウレス２Ｎａといった高洗浄力成分を並べ、ベタイン、グルタミン系洗浄剤でやや刺激緩和。
ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリルは非イオン界面活性剤、クレンジングにも頻出の成分で、皮膜除去効果を狙った可能性がある成分。
シクロヘキサン−１，４−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールは浸透性を高め、（ラウリル/ミリスチル）グリコールヒドロキシプロピルエーテルは泡立ち、粘度を増加。
オクチルドデカノール、ポリクオタニウム−４８、ポリクオタニウム−１０はいずれも被膜作用でコンディショニング効果。
デンプン、スイレン、スターフルーツ、パッションフルーツ、キイチゴなどが保湿・整肌効果、パパイアはピーリング作用を含有するため、被膜除去能を付与。
アフリカマンゴノキ脂が保湿、潤滑性。キトサン、ケラチンが同じく潤滑性と保湿能を付与。
全体としては、
トリートメントのためのプレシャンプーという位置づけであり、このシャンプーがリペアするというわけではありません。
もちろんトリートメントとセットで使うことで効力を発揮するタイプですので、セット使いがおすすめとなりますが、
このシリーズ自体、さほど高いリペア効果を受けられるというほどではないので、
セットでも結果はイマイチといったところ。
部分部分見所もあるのですが、やはり洗浄力が高すぎる傾向があり、皮膜除去能も合わせて過剰な負担と言って良いでしょう。
あえて使うほどの製品ではないかな、というレベルです。