| 成分名 | ポリブチレングリコール-3PEG/PPG-8/5グリセリン |
| 慣用名・別名 | PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、ポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル(3B.O.)(8E.O.)(5P.O.)、WILBRIDE S-753 |
| INCI名 | PEG/PPG/POLYBUTYLENE GLYCOL-8/5/3 GLYCERIN |
| 由来 | 半合成 |
| 推奨配合濃度 | 1〜7% |
| 適正pH域 | 4.0〜8.0 |
| コメドジェニック度 | 0/5 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 規制なし |
| カテゴリ | ノニオン界面活性剤 |
ポリブチレングリコール-3PEG/PPG-8/5グリセリンは、グリセリンを出発点として酸化エチレン(EO)8モル、酸化プロピレン(PO)5モル、酸化ブチレン(BO)3モルを順に付加したトリブロック共重合型の非イオン性多価アルコール誘導体。日油株式会社が開発・販売する「WILBRIDE S-753」として化粧品業界に浸透している専用素材である。
その最大の特徴は「水性保湿油」というコンセプトにある。通常、保湿力の高い油性成分はベタつきを生じやすく、水性成分は保湿の持続性に乏しい。本成分はEOの親水性・POの両親媒性・BOの疎水性をグリセリン骨格上で巧みに組み合わせることで、水に溶けながらもオイルに近いエモリエント感を実現している。皮膚表面に柔軟な水分保持膜を形成し、べたつきなく長時間の潤いを維持する。
使用感の観点では、シリコーンのような人工的なすべり感ではなく、しっとり・さらっとした素肌感に近い仕上がりが得られる。これは疎水性のブチレンオキシドブロックが皮膚脂質になじみながらも、分子全体が水に溶解しているためと考えられる。トリートメントやエッセンス、スキンケアクリームなど幅広い処方に高配合(最大約7%)しても処方の安定性を損なわない。
安全性の面では、PEG系成分全般への懸念が一部にあるものの、本成分はポリマー化により分子量が大きく皮膚浸透性が低い。刺激性・感作性の報告も少なく、スキャルプケア製品や敏感肌向け処方への応用例も多い。EUの化粧品規制上の制限もなく、日本の化粧品成分表示リスト収載成分として適正な使用実績を持つ。
類似成分としてPEG-8グリセリンやポリグリセリン類が挙げられるが、本成分はBO付加による疎水性修飾によってエモリエント性能が一段高く、単なる保湿剤を超えた感触設計素材として位置づけられる。ヒアルロン酸やセラミドとの組み合わせで保湿の深度と持続性が向上するため、プレミアムライン製品への採用も増加傾向にある。
5件の商品に配合されています(総合点順・上位50件)