Ingredient Analysis

ステアリルトリモニウムサッカリン

カチオン界面活性剤 10件の商品に配合 ID: 887
カチオン界面活性剤 コンディショニング・帯電防止を担う陽イオン性界面活性剤
-18

安全性
+15

素材の品質
+16

使用感
基本情報
成分名ステアリルトリモニウムサッカリン
慣用名・別名サッカリンステアリルトリモニウム
INCI名Stearyl Trimonium Saccharin
由来合成
推奨配合濃度0.5〜3%
適正pH域4.0〜6.5
コメドジェニック度1/5
EU規制規制なし
日本規制 規制なし
カテゴリ カチオン界面活性剤
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
素材の品質 +15
成分の素材品質・配合価値
安全性 -18
肌・頭皮への安全性
補修力 +5
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 -15
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 +20
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 +16
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 -15
環境負荷・生分解性の評価

概要

ステアリル基(C18)を持つカチオン界面活性剤で、対イオンにサッカリン(糖精)を採用した構造が特徴。毛髪・皮膚表面の負電荷にイオン結合でコーティングし、摩擦低減・帯電防止・潤滑性向上を発揮。一般的なクロリド型(塩化ステアルトリモニウム)と比較して刺激性がやや軽減されるとされる。過剰配合や頭皮付着で皮膚刺激・タンパク変性リスクあり。

ステアリルトリモニウムサッカリンの解析

ステアリルトリモニウムサッカリンは、長鎖脂肪族(ステアリル基・C18)とトリメチルアンモニウム基を持つカチオン界面活性剤であり、対イオンとして塩化物イオン(Cl⁻)ではなくサッカリン(糖精)を使用する点が構造上の最大の特徴。これにより従来の塩化ステアルトリモニウムより皮膚刺激が若干緩和されると考えられている。

作用機序はシンプルで、毛髪表面のケラチンタンパク質は等電点以下のpHでマイナスに帯電しており、ダメージ毛ではさらに負電荷が増大する。ここにカチオン成分がイオン結合で吸着し、疎水性のC18鎖が外向きに配向することでコーティング層を形成。摩擦係数を下げて指通りを改善し、静電気を抑制する。ジメチコンがシリコーン膜で物理的に潤滑性を付与するのに対し、本成分はイオン結合による電気的吸着が主体であり、作用のアプローチが異なる。

ヘアケア製品(コンディショナー・トリートメント・リンスインシャンプー)に0.5〜3%程度で配合されることが多く、使用後の滑らかさ・手触り改善を即座に体感できる速効型成分。ただし頭皮付着はリスク要因であり、カチオン界面活性剤全般に共通する「タンパク質変性」「皮膚バリア破壊」の懸念から、敏感肌や頭皮への直接塗布は推奨されない。洗い流しが前提の製品での使用が基本。

サッカリン対イオンという点は環境負荷の観点でも注目されるが、カチオン界面活性剤全般に生分解性の低さが指摘されており、環境配慮面では劣る評価となる。同カテゴリのセトリモニウムクロリド(C16)より疎水性が高い分コーティング持続性はやや有利だが、刺激性は総じてカチオン系共通のデメリットを持つことは覚えておきたい。

相性の良い成分

セトリモニウムクロリド ジメチコン セタノール ベヘントリモニウムクロリド

相性の悪い成分・混合注意

アニオン界面活性剤 石けん系洗浄剤