成分名

ジ水添ロジンダイマージリノレイル

医薬部外品原料規格

INCI名

Dimer Dilinoleyl Hydrogenated Rosinate

CAS番号

カテゴリ

化学式

成分ID

89546

ジ水添ロジンダイマージリノレイルのイメージ

概要

ジ水添ロジンダイマージリノレイルは、水添ロジンとダイマージリノール酸の水添により得られるダイマージオールとの縮合物です。この化合物は、酸化安定性に優れ、肌に対して高い密着性と保湿性を持つエモリエント効果を発揮します。リップケア製品や保湿クリームに広く使用され、しっとり感を提供します。

ジ水添ロジンダイマージリノレイルの解析

ジ水添ロジンダイマージリノレイルは、水添ロジンとダイマージリノール酸の水添により得られるダイマージオールとの縮合物です。この化合物は、リノール酸が二量化したダイマー酸を水素還元し、さらに蒸留精製することによって得られたダイマージオールと水素添加ロジンを結合させたものです。この成分は白から淡黄色の粘稠性液体であり、融点は-30℃以下、比重は0.97(20℃)、屈折率は1.511(20℃)です。炭化水素、エステル、植物油、ホホバ油に可溶であり、エタノールやジメチコンには不溶です。 この成分は主に以下の美容効果を持ちます。まず、高い屈折率(1.5以上)を示すため、リップケア製品やメイクアップ製品に使用され、光沢やツヤを付与します。また、酸化安定性が高く、肌に対して密着性があり、保湿性のあるエモリエント効果を発揮します。これにより、しっとり感を提供し、乾燥から肌を守ります。さらに、酸化チタンなどの顔料に対して優れた分散性を示し、メイクアップ製品や日焼け止め製品で使用されます。 ジ水添ロジンダイマージリノレイルは20年以上の使用実績があり、皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないとされています。ただし、詳細な試験データは不足しているため、完全な安全性評価には至っていません。 似た成分としては、ダイマージリノール酸エステルやラウロイルグルタミン酸ジエステルが挙げられます。これらの成分はそれぞれ異なる特長を持ちつつも、高い保湿効果やバリア機能改善効果を提供する点で共通しています。具体的な用途や製品設計によって最適な成分選択が求められます。 ジ水添ロジンダイマージリノレイルは、高い屈折率による光沢付与、優れたエモリエント効果、および顔料分散性を持つ成分です。これらの特性により、リップケア製品やメイクアップ製品などで広く使用されています。安全性も高く、通常の使用範囲内では皮膚刺激やアレルギー反応の報告はほとんどありません。
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