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オリーブオイル、というと良さそうに聞こえますが・・
一般的な石鹸は、ラウリン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸などの脂肪酸+水酸化K、という作り方なのに対して、
このオリーブオイル石鹸というのはオレイン酸メインの脂肪酸+水酸化Kという構図です。
そう、単に脂肪酸の種類が違うだけで、石鹸としての性質は同じです。
一般的な石鹸と比較しての違いといえば、オレイン酸はよりエモリエントで脱脂力がやや温和になる。また、若干酸化しやすい、ということです。
酸化といっても悪影響を体感するレベルの酸化までには至らないでしょうが、普通に比べ劣化したり肌に刺激になったりする要素があるとも言えます。
一般的な石鹸は飽和脂肪酸といって、そもそも酸化しない脂肪酸をベースにしているので安定した状態で保存可能です。
両者ともに、石鹸であるがゆえのアルカリ性という点では同じです。
肌にとって、界面活性剤としての脱脂力は控えめであるものの、アルカリ性ゆえに皮脂バリアを溶かす能力は非常に高いのです。
また、肌がセラミドを生成するのを8時間前後阻害してしまうという側面を評価すると、さらにおすすめできないことがわかります。
※肌は自らの働きによりアルカリ中和能を持ちますが、この中和が完了するまで8時間前後かかるといわれ、その間は肌バリアが生成されにくい状態となります。
合成界面活性剤不使用、という文言にも疑問があり、脂肪酸とアルカリを合成させているこの界面活性剤は立派な合成界面活性剤ではないかと思うのです。
防腐剤がないのは、単にアルカリ性のこの石鹸自体が殺菌効果を持つからです。
殺菌効果があるので、肌の善玉菌にも悪影響を与えます。
このように、複数の要因によって肌バリアが弱まります。
それでも、感触がしっとりするから良しとするなら使われる方もいるでしょう。
ただ、肌や髪のケアを大事に思っているのであれば、この製品は選択肢に含めるべきではないと考えます。