解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
大塚製薬ブランド名
UL・OS ウルオス容量
120ml参考価格
1378円1mlあたり
11.5円JANコード
4987035269717ASIN
B07NDJX49X発売日
20190311KaisekiID
8632全成分
解析チームです。今回は“大人の清涼感”というキャッチフレーズで話題の「UL・OS(ウル・オス)薬用スキンブリージーローション」を解析していきます。開発はあの大塚製薬。医薬品や栄養ドリンクで有名な彼らが、スキンケア領域に手を出したと聞けば、それだけで理系心をくすぐられますね。とはいえこの製品、数値的にはやや苦戦している印象も。口コミ評価は高いけど、ランキング下位。いったいどんな化粧水なのか?
UL・OS 薬用スキンブリージーローションの総合スコアは5点満点中2.27点と、672製品中568位と正直かなり下位クラス。ただし、実際の口コミ評価は4.2点と高く、使用感に好感を抱いているユーザーは少なくありません。注目すべきは「使用感(2.8点)」「安全性(3.3点)」「ホワイトニング(3.0点)」で、成分数14個というシンプル処方ながら、一定の肌実感を提供している点です。
製剤技術の面では「シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール」によるブースト設計が特徴で、肌への浸透性を高める処方となっています。特にメントールの冷感演出は、蒸し暑い時期の“気分リセット”アイテムとしての差別化に寄与しています。
市場全体での平均素材点が約2.8点であるのに対し、本製品は2.1点と素材の質にやや課題がある一方で、クール感と即効性を重視する方向けには刺さるプロダクトと言えるでしょう。
美白有効成分として知られる人工アミノ酸誘導体で、メラニン生成に関与するプロテアーゼの働きを阻害することで、しみ・そばかす予防が期待されます。効果はややマイルドですが、継続使用による抑制効果が報告されています(J Dermatol. 2016)。即効性より“守りの美白”と捉えるのが◎。
天然由来の清涼成分で、血行促進・皮脂バランスの調整に効果があるとされます。毛穴収れんやニキビケアの補助としても優秀。特に男性向け製品では定番の冷感演出成分で、使用直後のリフレッシュ感はこの成分のなせる業です。
水と油両方に溶ける性質を持つエステル油。これにより有効成分の皮膚浸透を促進する機能があり、塗布後の吸収スピードの高さを実現しています。肌残りが少なく、さっぱり系ローションとの相性が抜群です。
まず最大のメリットは「クール感の持続性」と「浸透性の速さ」にあります。メントール配合ローションは数あれど、時間が経つと清涼感がすぐに消えるものも多い中、本製品はその点で一歩抜けています。肌に乗せた直後から、角層までスーッと入り込むような使用感は好印象。
さらに注目すべきは、処方のスマートさ。全成分数14と、無駄な添加がなく、香料・着色料・パラベンフリー設計となっており、敏感肌層にも一定の配慮が見られます。
一方で懸念点もあります。まず「素材レベル2.1点」と低めで、保湿・エイジングケアの観点からはやや物足りなさが否めません。とくに「保湿力2.4点」「エイジングケア力2.0点」と、乾燥やシワが気になる層には不十分。また、「アミノヒドロキシメチルプロパンジオール」など、使用量次第では皮膚刺激が指摘される成分も含まれており、長期使用には留意が必要です。
「ホワイトニング力3.0点」も及第点程度。トラネキサム酸単体ではメラニン抑制はできても、ターンオーバー促進などの代謝活性には寄与しないため、より積極的な美白を求める方にはやや力不足かもしれません。
総じて、UL・OS 薬用スキンブリージーローションは「汗ばむ季節のリセット用ローション」としては極めて優秀。ひと塗りでスッと浸透し、しばらくひんやりが続くこの使用感は、特に男性の“とりあえずスッキリしたい”ニーズに直撃します。一方で、美容液のような攻めのケアを期待する人には物足りないのも事実。
肌の構造に深く作用する設計ではなく、むしろ「今ベタついてて気持ち悪いから、なんとかしてくれ」の場面でこそ、その真価を発揮します。まるで夏フェス帰りのあなたに水風呂差し出してくれる友達のような存在。
価格も120mlで1378円と手頃なラインで、“試してガッテン”な1本です。強いて言えば、年中使うよりも、季節や状況を見極めて投入するのが吉。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。