Ingredient Analysis

ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム液

アニオン界面活性剤 7件の商品に配合 ID: 79860
アニオン界面活性剤 泡立て・洗浄を担う陰イオン性界面活性剤
-20

安全性
-10

素材の品質
-10

使用感
基本情報
成分名ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム液
医薬部外品名ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム液
慣用名・別名ラウレス硫酸アンモニウム、ALS(Ammonium Laureth Sulfate)
INCI名Ammonium Laureth Sulfate
化学式C12H25(OCH2CH2)nOSO3NH4
分子量約380〜450 Da(平均値、ポリエチレンチェーン長による
由来半合成
推奨配合濃度2〜10%
適正pH域3.0〜8.0
EWGスコア6/10
EU規制規制なし
日本規制 化粧品成分基準収載 規制なし
カテゴリ アニオン界面活性剤
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム液の分子構造
分子構造・化学式イメージ
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
洗浄力 +30
皮脂・汚れへの洗浄・脱脂力
素材の品質 -10
成分の素材品質・配合価値
安全性 -20
肌・頭皮への安全性
補修力 +0
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 -20
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 -15
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 -10
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 -10
環境負荷・生分解性の評価

概要

アルキルエーテル硫酸エステル塩(AES)系アニオン界面活性剤。ラウリルアルコールにエチレンオキシドを付加しエーテル結合を形成後、硫酸エステル化したアンモニウム塩。ラウリル硫酸塩より分子量が大きく皮膚浸透性は低下するが、脱脂力・泡立ち性能は依然高く、過剰洗浄による乾燥・バリア機能低下を招きやすい。安価・高泡立ちから汎用されるが、敏感肌・乾燥肌には不向きな成分。

ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム液の解析

ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(ラウレス硫酸アンモニウム)は、アニオン界面活性剤の中でも特に広く利用される洗浄剤の一種だ。化粧品表示名では「ラウレス硫酸アンモニウム」と記載され、シャンプー・ボディソープ・洗顔料などに幅広く配合されている。

この成分の誕生背景を辿ると興味深い。かつて硬水地域では石鹸が泡立たず洗浄が困難だったため、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)が開発された。しかしSLSは皮膚浸透性が高く、肌荒れが多発。その改良版として生まれたのがラウレス(ポリオキシエチレン付加)系であり、分子量を大きくすることで皮膚への浸透を抑えながら洗浄力を維持するという設計思想を持つ。

ただし、「浸透しない=安全」とは言い切れない。脱脂力はSLSとほぼ同等に強力であり、頭皮・肌に必要な皮脂バリアまで洗い流してしまいやすい。高い洗浄力は「表面を一掃するブラシ」に例えられ、汚れと一緒に保湿成分や天然保湿因子(NMF)まで除去してしまう。その結果、乾燥・かゆみ・ダメージ毛を招くリスクがある。

また、ナトリウム塩(SLES)と比較するとアンモニウム塩はpHがやや低めで安定しやすい特性を持つが、使用感・安全性の面で本質的な差は小さい。一方でカチオン性トリートメント成分(塩化セチルトリメチルアンモニウムなど)と同一製剤に配合する場合は電荷の反発により効果を打ち消し合う可能性があるため注意が必要だ。

製品開発の観点では、コストパフォーマンスと泡立ち性能の高さから市販シャンプーの主力洗浄剤として長年採用されてきたが、近年は高機能・低刺激処方への移行に伴い、コカミドプロピルベタインやラウロイルメチルアラニンNaなどマイルドな成分との組み合わせ、あるいは置き換えが進んでいる。肌や髪の健康を重視するなら、この成分が主剤のシャンプーより、アミノ酸系・両性系洗浄剤主体の製品を選択するのが賢明と言える。

相性の良い成分

グリセリン ベタイン コンディショニング成分

相性の悪い成分・混合注意

カチオン界面活性剤 高pH調整剤