| 成分名 | パルミトイルトリペプチド-5 |
| 慣用名・別名 | パルミトイルトリペプチド-3 |
| INCI名 | Palmitoyl Tripeptide-5 |
| 由来 | 半合成 |
| 推奨配合濃度 | 0.1〜1% |
| 適正pH域 | 3〜8 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 規制なし |
| カテゴリ | 成分 |
パルミトイルトリペプチド-5は、2種のアミノ酸(リシンとバリン)が3個結合したトリペプチドに、脂質であるパルミチン酸を化学結合させた脂溶性ペプチド誘導体。旧称は「パルミトイルトリペプチド-3」で、同一成分として扱われる。パルミチン酸を付加することで皮膚の角質層への親和性が高まり、ペプチド単体と比べて有効成分が真皮層まで届きやすい構造的工夫がなされている点が最大の特徴。
作用機序は多角的であり、①線維芽細胞におけるコラーゲン(I型・III型)の産生促進、②ヒアルロン酸の合成増加による保湿・弾力向上、③ラミニン-5(ラミニン332)の産生促進による表皮-真皮間の結合強化——の3軸が主要メカニズム。ラミニン-5は十字架状の構造タンパク質であり、表皮細胞を真皮につなぎ止める「接着剤」として機能する。これが増加することでハリのある肌構造が強固に維持される。さらに、コラーゲンを破壊するマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)の活性抑制や、炎症性サイトカインの産生抑制といった抗炎症・抗老化作用も報告されており、単なるコラーゲン刺激成分を超えた複合機能が魅力。
類似成分との比較では、パルミトイルペンタペプチド-4(マトリキシル)がコラーゲン産生の代名詞的ペプチドとして広く知られるが、パルミトイルトリペプチド-5はラミニン-5への作用とMMP抑制を組み合わせた点で差別化される。分子量がトリペプチドと小さいため皮膚浸透性にも優れ、コスト面ではペンタペプチド系より配合しやすいという実用上のメリットもある。
安全性は良好で刺激報告は少なく、敏感肌向けエイジングケア製品にも採用される。推奨配合濃度は一般的に0.001〜0.01%程度と微量で機能する高活性成分。ヒアルロン酸やビタミンC誘導体、レチノールとの組み合わせでシナジー効果が期待でき、包括的なエイジングケアフォーミュラの一員として機能する。環境負荷の面では合成ペプチド由来であるが、極少量配合のため実質的な影響は小さい。
5件の商品に配合されています(総合点順・上位50件)