リピジュア、桑エキスあたりが配合されてはいるものの、全体としては単純な石けん以上のものではありません。添加成分がいくつか含まれていても、大部分を占めるのは欠点の多い石けんなのです。
ニキビ対策に、ということで、石けんのある意味での殺菌性は役立ちそうですが、石けんのもっとも良くない部分であるアルカリ性という特徴が、ニキビをさらに悪化させる懸念も。
ニキビに含まれるアクネ菌のようなタイプは肌がアルカリに傾いて悪玉菌が増えやすい状況になると増殖します。なので、単純に石けんのアルカリはニキビを増やす要因にもなり得るのです。
なんといっても肌を良い状態に保つコツは弱酸性を保つことです。これが善玉菌を増やし、弱酸性の状況を維持するとともに、セラミドの生成を促進して肌バリアを理想的な状態にキープします。
そういう意味では、洗顔に石けんを使うというのは合理的な判断とは言いづらいですね。アルカリ性そのものですから。
non Aというこの製品、石けんというのもマイナスですが、ニキビ対策に有効な成分も実に乏しい。積極的に肌トラブルに対抗しようという意図が全体を通して伝わってこないタイプともいえます。
そう、ほとんどただの石けんという以上の意味が見いだせない商品なのです。ただの石けんにしてはかなり高額ですが、説得力のある添加物があるでもなく、どうにも疑問符がついてしまう石けんでした。
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