Ingredient Analysis

カリ石けん素地

アニオン界面活性剤 19件の商品に配合 ID: 45713
アニオン界面活性剤 泡立て・洗浄を担う陰イオン性界面活性剤
-25

安全性
+0

素材の品質
-30

使用感
基本情報
成分名カリ石けん素地
医薬部外品名カリウム石けん用素地
慣用名・別名カリ石けん素地、脂肪酸カリウム塩
INCI名Potassium Soap
由来植物性
推奨配合濃度5〜30%
適正pH域8.5〜10.5
EWGスコア4/10
EU規制規制なし
日本規制 化粧品成分基準収載 規制なし
カテゴリ アニオン界面活性剤
カリ石けん素地の分子構造
分子構造・化学式イメージ
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
洗浄力 +50
皮脂・汚れへの洗浄・脱脂力
素材の品質 +0
成分の素材品質・配合価値
安全性 -25
肌・頭皮への安全性
補修力 -20
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 -30
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 -35
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 -30
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 +20
環境負荷・生分解性の評価

概要

高級脂肪酸のカリウム塩(脂肪酸K塩)。アニオン界面活性剤として強力な洗浄・起泡作用を持つ。アルカリ性(pH9〜10)のため毛髪・皮膚の弱酸性環境を乱し、キューティクルを膨潤・損傷させる。過剰な皮脂除去により乾燥・きしみを招く。硬水中では金属石けんかすを生成し、すすぎ残りの原因に。液体石けんの主原料として広く使用。

カリ石けん素地の解析

カリ石けん素地とは、パーム油・ヤシ油・牛脂などの天然油脂に水酸化カリウム(KOH)を反応させることで得られる高級脂肪酸カリウム塩(脂肪酸K塩)であり、陰イオン(アニオン)界面活性剤に分類される。ナトリウム塩(ナトリウム石けん素地)が固形石けんの主体となるのに対し、カリウム塩は液体石けんに適した軟質素地であり、ボディソープ・ハンドソープ・洗顔料・シャンプーなどに広く配合される。50年以上にわたる使用実績を持つ成熟した原料だが、近年のマイルド系界面活性剤の台頭により相対的な評価は低下している。

最大の問題点はアルカリ性(pH9〜10)であること。皮膚や毛髪の適正pHは弱酸性(pH4.5〜6.5)であり、石けんの使用は毎回このバランスを大きく崩す。毛髪においては、アルカリがキューティクルを膨潤・剥離させてザラつきやきしみを生み出し、ケラチンタンパクの損傷にもつながる。肌においても、角質のセラミドや天然保湿因子(NMF)を乱し、バリア機能を低下させるリスクがある。敏感肌・乾燥肌の方には特に注意が必要だ。

また、硬水環境では脂肪酸カルシウム塩(石けんかす)が生成し、毛髪や肌に白い膜状の残渣が付着しやすい。これが蓄積すると髪は硬くゴワつき、不快感の原因となる。すすぎ残りがフケや毛穴詰まりを悪化させる可能性も指摘されている。

一方で、洗浄力・起泡力は高い。豊かなモコモコ泡を生み出す能力は現代の合成界面活性剤と比較しても優秀で、「石けんシャンプー」文化を支えてきた。生分解性は比較的良好とされるが、製造過程でのアルカリ処理や副産物の観点から環境負荷が全くないわけではない。自然由来・植物性という側面は持つものの、スルファミン酸系やアミノ酸系の低刺激界面活性剤と比べると安全性・使い心地・毛髪保護の面で劣位であることは否めない。配合量と使用目的に応じた慎重な評価が求められる成分といえる。

相性の良い成分

グリセリン キレート剤

相性の悪い成分・混合注意

アルカノールアミン カチオン界面活性剤 クエン酸

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19件の商品に配合されています(総合点順・上位50件)