解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
株式会社イングリウッドブランド名
AKNIR(アクニー)容量
80ml参考価格
7800円1mlあたり
97.5円JANコード
4570052782491ASIN
B0BM9WDXPK発売日
20221114KaisekiID
10401全成分
解析チームです。今回、我々がメスを入れるのは、数々のメディアで取り上げられ、巷を騒がせている、あの「AKNIR 梨花 ヘアスカルプセラム」です。そう、あの梨花さんがプロデュースしたという、まさに話題の的になっているスカルプセラムですね。メーカーであるイングリウッドは、女性の美を追求するトータルセルフケアブランドとして知られていますが、このスカルプセラムは、その中でも特に注目のアイテムです。さて、この「頭皮の美容液」とでも言うべき一品が、本当にその名の通りの実力を持っているのか、それともただの“話題先行型”なのか、徹底的に解析していきましょう。
さて、まずは気になるスタッツ分析から始めましょう。「AKNIR 梨花 ヘアスカルプセラム」は、総合ランキング162個中20位、総合点3.1点という結果になっています。このランキングは、競合製品と比較すると中上位といったところでしょうか。決して悪い数字ではありませんが、突出して高いというわけでもありません。特に注目すべき点は、その安全性。5点満点中4.1点と高評価を得ており、安心して使えるという点は大きな魅力と言えるでしょう。しかし、使用感は2.5点とやや低め。これは、テクスチャーや使用感に好みが分かれることを示唆しているのかもしれません。また、この製品は、スカルプケアに特化した製品という位置づけですが、スカルプケア力は5点満点中3点、育毛力に至っては2.2点と、期待したほどの効果は得られない可能性があることを示唆しています。
業界平均と比較すると、安全性は平均を上回っているものの、スカルプケア力や育毛力は平均レベルに留まっているのが現状です。髪補修力も2.2点、保湿力も2.1点と、この製品は、髪そのものを補修したり、髪に潤いをあたえる効果はあまり期待できないという事を示しています。さらに、エイジングケア力も2.8点と、こちらも期待するほどの効果は得られないかもしれません。そして、最も気になるのがコスパ。5点満点中2.4点と、値段の割には効果が感じられないという意見が多いようです。成分数は29個と比較的少なめですが、これは有効成分を厳選した結果かもしれません。口コミ評価は5点満点中3.9点、売上ランキングは258位と、評価はまずまずといったところでしょう。直近の売上数も、30日間で44個、90日間で111個、180日間で221個と、ゆるやかに伸びてはいますが、爆発的な売れ行きではないことがわかります。発売開始日が2022年11月14日と比較的最近であることを考えると、今後の動向に注目する必要があるでしょう。
この製品は、メーカーの商品説明で「頭皮環境を整え、髪を育む薬用ヘアスカルプセラム」と謳っていますが、実際のスタッツを見る限り、育毛効果は限定的である可能性を示唆しています。むしろ、頭皮の美容液として、頭皮のエイジングケアを目的として使う方が、この製品のポテンシャルを最大限に活かせるのかもしれません。
このスカルプセラムの配合成分の中で、特に注目すべきは以下の3つです。
この成分は、清涼感と鎮痒効果をもたらすことで知られています。冷感受容体を活性化させることで、かゆみやほてりを和らげ、日焼け後のケアや虫刺され、湿疹などの炎症によるかゆみを緩和する効果があります。また、l-メントール特有の清涼感は、使用感を向上させ、リフレッシュ効果も期待できます。しかし、刺激を感じやすい方もいるため、適切な濃度で使用することが重要です。l-メントールは、頭皮の血行を促進する効果も期待されており、頭皮の健康を保つ上で重要な役割を果たすと考えられています。また、l-メントールは、毛穴の皮脂詰まりを解消する効果も期待されており、頭皮の清潔さを保つ上でも役立ちます。しかし、l-メントールはあくまでも清涼感や鎮痒効果がメインであり、育毛効果を直接的に高めるものではありません。そのため、育毛を主な目的とする場合は、他の成分との組み合わせが重要になってきます。
これはビタミンA誘導体の一種で、抗シワ、抗老化、たるみ、シミ、乾燥を防ぐ効果が期待されています。肌のターンオーバーを促進し、コラーゲン生成を助けることで、肌のハリや弾力を保つ効果があると言われています。頭皮は肌の一部なので、この成分は頭皮のエイジングケアにも効果的です。ただし、ビタミンA誘導体は、過剰に摂取すると副作用の懸念もあるため、適切な量を守って使用する必要があります。また、妊娠中の方や授乳中の方は、使用を控える必要があります。パルミチン酸レチノールは、頭皮の乾燥を防ぎ、柔軟性を保つ効果も期待されています。これにより、頭皮のトラブルを予防し、健康な頭皮環境を保つことができます。しかし、パルミチン酸レチノールは、刺激を感じやすい成分でもあるため、肌が弱い方は注意が必要です。また、紫外線によって分解されやすい性質があるため、夜に使用するのがおすすめです。
センブリエキスは、リンドウ科の植物から抽出されるエキスで、細胞活性作用、抗炎症・血行促進作用があるとされています。センブリエキスに含まれるスウェルチアマリンやスウェルチアニンは、局所刺激による血管拡張作用を持ち、皮膚の血行を促進すると言われています。また、毛根刺激作用によって頭皮機能を促進し、発毛能力や育毛効果を発揮するとも言われています。実際に、センブリエキスを配合した育毛剤の臨床試験では、一部の患者に頭髪量の増加が認められたという報告もあります。しかし、これらの効果はあくまでも補助的なものであり、センブリエキスだけで劇的な育毛効果が得られるわけではありません。センブリエキスは、頭皮の血行を促進することで、他の育毛成分の効果を高めることが期待されています。しかし、センブリエキスは、人によっては頭皮に刺激を感じる場合もあるため、使用する際は注意が必要です。
ここで豆知識ですが、このスカルプセラムには、これらの成分以外にも、ニンジンエキス、トコフェロール酢酸エステル、グリチルリチン酸ジカリウム、パントテニルエチルエーテルなどの有効成分が配合されています。これらの成分が複合的に作用することで、頭皮環境を整え、健やかな髪の育成をサポートすると言われています。
この製品の最大のメリットは、何と言ってもその安全性の高さでしょう。4.1点という高い評価は、敏感肌の方やアレルギー体質の方でも、比較的安心して使えることを示唆しています。また、梨花さんがプロデュースしたというブランドイメージも、購買意欲を高める要因となっているかもしれません。さらに、l-メントール配合による清涼感は、使用時の爽快感を高め、リフレッシュ効果も期待できます。この点については、特に夏場などには、非常に大きなメリットになるのではないでしょうか。
しかしながら、このスカルプセラムには、いくつかのデメリットも存在します。まず、育毛力が2.2点と低い点が挙げられます。メーカーは、「頭皮環境を整え、髪を育む」と謳っていますが、実際のところ、育毛効果は限定的である可能性が高いでしょう。また、使用感が2.5点と低い点も気になります。テクスチャーや使用感に好みが分かれるのかもしれませんが、毎日使うものだからこそ、使用感は非常に重要なポイントです。さらに、コスパが2.4点と低い点も、この製品の大きな弱点と言えるでしょう。7800円という価格設定は、決して安いとは言えず、この価格に見合う効果が得られるのかは疑問が残ります。また、髪補修力や保湿力も低いことから、髪のダメージや乾燥が気になる方には、あまりおすすめできないかもしれません。そして、メーカーの商品説明では「日本初の特殊配合技術で実現しました」と謳っていますが、具体的な技術内容については詳しく説明されておらず、本当に画期的な技術なのかどうかは不明瞭な点も気になります。
この製品は、あくまでも「スカルプセラム」であり、育毛剤とは異なるという事を認識しておく必要があります。もしあなたが、育毛を主な目的としているのであれば、この製品ではなく、他の育毛剤を検討した方が良いかもしれません。しかし、頭皮のエイジングケアを目的として、頭皮の乾燥や炎症を抑えたいという方には、一定の効果が期待できるかもしれません。
ここで話は逸れますが、このスカルプセラムの口コミ評価は3.9点と比較的高い数値が出ていますが、口コミの内容をよく見てみると、「使用感が好き」とか「香りが良い」といった、効果以外の感想が多いことに気づきます。つまり、この製品は、使用感や香りが気に入って使っている人が多いだけで、効果を実感している人が少ない可能性があると言えるでしょう。このように、口コミ評価だけで製品の良し悪しを判断するのは、危険であることを忘れないようにしましょう。
さて、ここまで「AKNIR 梨花 ヘアスカルプセラム」について、徹底的に解析してきましたが、いかがでしたでしょうか?このスカルプセラムは、頭皮の美容液という立ち位置で、安全性に優れているものの、育毛効果は限定的であるという結論に至りました。つまり、この製品を「育毛剤」として期待して購入すると、肩透かしを食らう可能性が高いという事です。この製品の最大の魅力は、l-メントールによる清涼感と、パルミチン酸レチノールによる頭皮のエイジングケア効果です。しかし、これらの効果はあくまでも補助的なものであり、劇的な効果を期待することはできません。また、価格も高めであるため、コスパを重視する方にはあまりおすすめできません。しかし、頭皮の乾燥や炎症を抑えたいという方や、頭皮のエイジングケアを目的として使いたいという方には、一定の効果が期待できるかもしれません。
この製品のターゲット層は、育毛を目的とする人ではなく、あくまでも「頭皮の美容」を目的とする人でしょう。そういった意味では、この製品は、きちんとターゲットを絞っていると言えます。しかし、育毛を期待している人が購入すると、期待外れに終わる可能性が高いので、注意が必要です。本質的な価値を考慮すると、この製品は、あくまで「頭皮の美容液」であり、育毛剤ではない、ということを理解しておく必要があるでしょう。この製品の購入を検討する際は、自分が何を求めているのかを明確にし、この製品のメリットとデメリットをよく理解した上で判断することが重要です。
最後に、使用シーン別の推奨度をまとめます。ご参考までにどうぞ。
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