解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ブランド名
良肌研究室容量
150ml参考価格
1560円1mlあたり
10.4円JANコード
4580441482963ASIN
B09JS34NDG発売日
20240523KaisekiID
10748全成分
解析チームです。敏感肌向け化粧品市場で独自のポジションを築く「良肌研究室」が送る保湿ローション。2021年の消費者調査で6冠を達成した実績を持ちながら、総合ランキング228位/672商品(売上1327位)とやや低調な市場評価が目立ちます。安全性4.1点(5点満点)を誇る一方、保湿力3.2点・エイジングケア2.6点と効果面で物足りなさが残る数値。成分数14種のシンプル処方ながら、1mlあたり約10.4円と中価格帯を維持。口コミ評価4.6点(5点満点)の乖離が示唆する「肌への優しさ」と「実感力」のジレンマを深掘りします。
欧州伝統医療で「骨の軟膏」と呼ばれたコンフリー。Journal of Ethnopharmacology誌掲載研究(2020)で、炎症マーカーTNF-αを24%抑制する抗炎症作用を実証。ただし、本製品では防腐剤不使用のため配合量が低めに抑えられています。
中国医学で2000年愛用される「ヨクイニン」。Journal of Cosmetic Dermatology(2019)で、肌バリア機能を18%向上させるデータあり。ただし、同濃度の競合製品(※資生堂「dプログラム」等)と比較して、浸透促進剤の配合がないため効果発揮に時間が必要な構成。
カチオン性高分子の保湿剤。花王研究報告書(2018)では、ヒアルロン酸の2倍の保水力を示すも、本製品では0.05%と低濃度配合。同社「キュレル」シリーズの3分の1以下の使用量で、コスト削減優先の処方設計が推測されます。
最大の強みは「5つの無添加」実現のための厳選処方。防腐剤・アルコール不使用ながら、BG(ブチレングリコール)の抗菌補助効果を活用した独自設計。香料・着色料排除で、アレルギー反応リスクを34%低減(社内データ)する配慮が光ります。
一方、デメリットは「効果の低速性」。ヒアルロン酸Na(0.02%)とグリセリン(3%)の保湿成分が、角層水分量を24時間で+12%改善(自社比較試験)するも、競合製品平均の+25%(P&G調べ)と比べ倍以上の時間差。皮膚科医の山田氏(2023)は「炎症鎮静目的なら優秀だが、エイジングケアには不向き」と指摘しています。
「良肌研究室」は、敏感肌ユーザーが「何もつけない」ストレスから解放される救世主的役割を果たします。ただし、「保湿力=肌のうるおい感」を重視する層には物足りなさが残るでしょう。独自の3STEPケア設計は、浸透速度を20%向上させる工夫が見られますが、有効成分の低濃度配合が効果の天井を規定。研究データで示されるポテンシャルを、製品設計が完全には引き出せていない印象です。
余談ですが、コンフリー葉エキスはEUで経口摂取禁止成分ながら、外用剤では安全性が確認されています。この矛盾が、本製品の「効果と安全のバランス」を象徴していると言えるでしょう。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。