解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
アイアイメディカルブランド名
パンナ容量
500ml参考価格
1295円1mlあたり
2.6円JANコード
4582238541303KaisekiID
8018ただの石鹸に飽き足らず、ピーリング効果まで加えた溶かす系ボディソープ。
このボディソープは、基本的には純粋な石鹸に近いものです。
全成分表を見てもわかるとおり、数えるほどしか成分が含まれていません。基本となる石けんのほかにはグリコール酸のみという構成で、こういうシンプル処方が可能なのでしばしば石けんは無添加を売りにするわけです。
さて、それではこのボディソープが溶かす系である、というのは何故でしょうか。
それは、まず石けん自体のアルカリ性である点が1つ。
石鹸は構造的にどうしてもアルカリ性になってしまうので、皮膚の肌バリアを溶かし出してしまうという欠点があります。弱酸性だと溶かしません。洗浄力が強くて洗い流されるというより、アルカリによって溶ける、しかも皮膚の奥から。石けんが肌がつっぱるほどさっぱり洗い上げられる理由は、そのへんにあるのです。
そして2点目は、グリコール酸。
これはピーリングに使われる代表的なAHA(α-ヒドロキシ酸)で、古い角質のつながりを切って剥離させる=ピーリングに用いられる成分です。古い角質を切っていく=溶けていくということですね。
石けんで肌バリアが溶かされ、さらにグリコール酸で皮膚を透過してつながりを分断していく。新しい皮膚細胞を露出させることで、一時的には肌が若返ったかのように感じられるかもしれませんが、まだ核が残っているような未熟な角質細胞をむき出しにすることで、刺激に極端に弱くなる=敏感肌になる可能性が高くなります。
理想的には、押し出されて核を失った角質が積み重なる→それがきれいに整頓され、肌バリアでつながることで美肌が形成されます。
ピーリング主体の考え方の場合は、角質層を剥がしてむき出しにするということです。
バナナで例えるとわかりやすいですが、バナナを美しく保つためには、皮をきれいに保つことが重要。皮を剥がして中身をむき出しにしたら、あっという間に身は傷んでしまいますよね。皮があるから、中身が美しく保たれるのです。
そういった意味では、アルカリの洗浄剤で洗うことも、ピーリング効果を繰り返し作用させることもおすすめしません。
どちらも、皮をきれいにキープするという趣旨と真逆の結果を招く行為に当たりますからね。
とくに、ピーリング効果の高いグリコール酸は、日常的に使うボディソープにあるべき成分とは言いづらく、肌を極端に弱める可能性すらあります。これは注意が必要だと強く喚起したいと思います。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。