Ingredient Analysis

カリ石ケン素地

アニオン界面活性剤 50件の商品に配合 ID: 948
アニオン界面活性剤 泡立て・洗浄を担う陰イオン性界面活性剤
-25

安全性
+0

素材の品質
-25

使用感
基本情報
成分名カリ石ケン素地
医薬部外品名カリ石ケン素地
慣用名・別名脂肪酸カリウム、カリウム石けん、液体石けん素地
INCI名Potassium Soap
由来植物性,動物性
推奨配合濃度3〜15%
適正pH域9〜11
EWGスコア4/10
EU規制規制なし
日本規制 化粧品成分基準収載 規制なし
カテゴリ アニオン界面活性剤
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
洗浄力 +50
皮脂・汚れへの洗浄・脱脂力
素材の品質 +0
成分の素材品質・配合価値
安全性 -25
肌・頭皮への安全性
補修力 -20
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 -25
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 -30
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 -25
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 +30
環境負荷・生分解性の評価

概要

高級脂肪酸のカリウム塩(脂肪酸カリウム)からなるアニオン界面活性剤。水酸化カリウム(KOH)と油脂の鹸化反応で生成。液体石けんの主原料であり、強力な起泡・洗浄力を持つ。ただし水溶液のpHは9〜11のアルカリ域に達し、毛髪キューティクルを膨潤・開口させてダメージを招く。硬水中では難溶性の金属石鹸(カルシウム・マグネシウム塩)を生成しやすく、肌・髪へのカルキ残留の一因となる。また肌の天然保湿因子(NMF)や皮脂膜を溶出させ、バリア機能を低下させる可能性がある。

カリ石ケン素地の解析

カリ石ケン素地は、パーム油・ヤシ油・オリーブ油などの天然油脂に水酸化カリウム(KOH)を作用させる鹸化(けんか)反応によって生成される脂肪酸カリウム塩の総称である。同じ石けん系成分である石ケン素地(脂肪酸ナトリウム)との最大の違いは対イオンにある。ナトリウム塩は固形石けんとなるのに対し、カリウム塩は水への溶解性が高く液体状を保つため、ポンプ式ハンドソープ・液体ボディソープ・シャンプー・洗顔料などに広く用いられる。

洗浄力は非常に高く、皮脂や汚れを効率的に乳化・除去できる。しかし、その洗浄力の高さは裏返せばリスクでもある。石けん水溶液のpHは通常9〜11に達するアルカリ性であり、健康な肌・頭皮の弱酸性環境(pH 4.5〜5.5)と大きく乖離する。この強アルカリ環境下では、毛髪のキューティクルが膨潤・開口し、コルテックス内部のタンパク質や水分が流出しやすくなる。また皮膚表面の天然保湿因子(NMF)や皮脂膜が溶出され、洗浄後に乾燥・きしみ・バリア機能低下が生じやすい。ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)と並ぶ「刺激性の高い洗浄剤」として認識されており、敏感肌や乾燥肌には注意が必要だ。

さらに硬水環境では、水中のカルシウムイオン・マグネシウムイオンと反応して難溶性の金属石鹸(石けんカス)を生成する問題がある。これは排水管のスカム付着を引き起こすだけでなく、洗浄後の肌や毛髪表面に残留して触感を損ねる原因にもなる。軟水文化が根付いた日本では比較的問題が少ないが、ミネラルウォーターや硬水地域では顕著に現れる。

環境面では、石けん系成分は一般に生分解性が高いとされるが、上述の金属石鹸生成による水系環境への影響や、製造時に使用する苛性カリ(KOH)の取り扱いリスクも考慮が必要である。天然油脂由来という点では植物性・半合成素材に位置づけられるが、原料油脂の持続可能性(パーム油問題など)も論点となる。EWGスコアは1〜4と比較的安全寄りに評価されることが多い一方、シャンプー解析サイトでは安全性・使用感ともにマイナス評価が目立つ。洗浄力は確かだが、現代のアミノ酸系・低刺激型洗浄成分と比較すると、肌・毛髪への負担の面で相対的に劣位と判断される。

相性の良い成分

グリセリン クエン酸

相性の悪い成分・混合注意

金属イオン含有成分 酸性成分 カチオン界面活性剤

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