解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
株式会社ビーファーストブランド名
LOAM容量
280ml参考価格
3520円1mlあたり
12.6円JANコード
4562318495306ASIN
B0C3G6PH97発売日
20230425KaisekiID
9134全成分
LOAMナチュラル&オーガニックボディーソープは、かなり値段的には高いタイプの石けん系ボディソープです。この値段に説得力をもたせるだけのクオリティを内包しているのでしょうか。
内容をしっかり見ていきましょう。
前述の通り、ベースは石けん(カリ石ケン素地)です。
石けんはアルカリ性で、皮膚の保湿成分をラウリル硫酸Naよりも効率的に溶出させ、肌の乾燥を引き起こします。
ただし、石けんだけでなく、両性界面活性剤などをミックスしている点を考慮すると、ただの石けんよりは幾分マシで、肌のつっぱりも多少改善されているものと思われます。
PPG-2コカミド、PEG-2カプリリルアミンが含まれている関係で、泡立ちの良さ、泡持ちの良さが改善されていますね。この点は、使用感の良さに直結するのでメリットに感じられる方も多いでしょう。
石けんなので、とても良いということはありませんが、使用感だけ考えると泡質が良いことで良い印象は与えられそうです。
ただし、使用感が良ければオーケーというものでもありませんね。
レモン果皮油には光毒性があることが知られています。光毒性は、紫外線が皮膚に当たることで、かぶれや赤み、水ぶくれなどを引き起こすことがあります。レモン果皮油には、光毒性を引き起こす成分である「リモネン」と「エリオシトリン」という成分が含まれています。そのため、使用する場合は、光に当たらないように注意が必要です。特に、使用後には、しかりと手を洗い、皮膚に塗布した場合は、十分に落とすことが大切です。
ちなみにレモン果皮油の光毒性はグレープフルーツ果皮油の5倍。あまり嬉しいことではありませんね。
その他の成分では、コリアンダー果実油、3-グリセリアルスコルビン酸、セージ葉エキスが注目。コリアンダー果実油は、セリ科植物コリアンダーから得たオイルです。ウッディーな香りが特徴で、d-リナロール、カンファー、α-ピネン、y-テルピネン、酢酸ゲラニル、ゲラニオール、ミルセンなどを含みます。パクチー、シャンツァイという名のほうが知られていますね。単体ではやや刺激が強いので、高濃度で皮膚に使われるようなことはあまりありません。じんましんや湿疹に効果ありと言われています。3-グリセリアルスコルビン酸は、ビタミンC誘導体で、肌のキメを整え、シミやくすみを防ぐ効果が期待されています。また、セージ葉エキスは、抗酸化作用があり、肌の老化を防ぐとされています。
その他、ダマスクローズなど香り成分が多いことも特徴の1つといえそうですね。
ボディソープとしては香りが充実しているタイプであり、泡質も良いことから、使用感の良さ特化型といえるタイプだと思います。
石けんということで肌に良いわけではありませんが、使用感はとにかく心地よいという感じがありありと伝わってきますね。
石けんということで、これはもう肌の水分を失わせるデメリットが非常に大きいことが気になります。石けんのアルカリを肌が中和するのに、約8時間前後かかると言われています。その間、弱酸性下で生成される肌バリアもなくなる敏感肌状態になるのです。
これを考えると、使用感が良いからと使い続けるのはNGであることが想像できるかと思います。
それに、値段ですね。3500円を超える価格で、この石けんベースというのは少し割高感が否めません。内容を考えるともう少し安価な印象ですね。
以上のように、LOAMナチュラル&オーガニックボディーソープは香りや泡質に優れ、使用感が良いという特徴があります。しかし、石けんベースであるため、肌の保湿成分を効率的に溶出させ、肌の乾燥を引き起こす可能性があります。また、一部の成分には光毒性があるため、注意が必要です。価格も高めであり、使用にあたっては注意が必要です。
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