解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
Pigeon/ピジョンブランド名
ピジョン容量
80ml参考価格
450円1mlあたり
5.6円JANコード
4902508083751KaisekiID
7190意味もなく天然由来ガーとか、化学物質ガーとか言わずに、シンプルに、合理的にオイルを考えたらこうなるでしょう。
なんとなくトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルというオイルよりは、オリーブオイルみたいな響きのほうが天然オイルだし安全なように感じるのはわかりますが、実際にはトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルのほうが酸化安定性も高く安全で、しかもベタつきがありません。
オリーブオイルやワセリンといった油剤はベッタベタになるのが問題で、オリーブオイルはわずかに酸化されやすい部分を持ちますので天然由来といえども万全な素材ではないんです。そういう意味では、合成オイル=エステルオイルとはいえトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリ=セリルはそのような欠点をことごとく解消した素材、と言えるんですね。
次のエチルヘキサン酸セチルにしても同様で、このベビーオイルは塗ってもサラッとしているのが最大の特徴。そして論ずるまでもなく安全です。そしてエステルオイルゆえにコストも天然物より安いという二重三重のメリットがあるわけです。
さらさらな(赤ちゃんの胎脂に近いらしい)油剤をベースにして、さらに肌の炎症を抑えるグリチルレチン酸ステアリル配合。肌バリア成分でもあるセラミドNPやイソステアリン酸コレステリル、スクワランという構成です。シンプルですが、実に過不足ない処方になっているのがおわかりいただけるでしょう。
赤ちゃん用だからといって、無添加、天然由来が安心というのは偏った考え方であり、シンプルに成分のメリットと合理性を考えればこのベビーオイルの処方で十分ですね。逆にオリーブオイルとか亜麻仁油は天然オイルではありますが酸化されやすい不飽和脂肪酸という部類なので、エステルオイルよりもリスクという面では上昇してしまいます。
赤ちゃんへの安全性を天然か、合成かで判断するのではなく、その成分はどういうメリット、デメリット、特徴を持っているのか、で判断するのが一番失敗の少ない考え方になるかと思います。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。