解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
株式会社nijitoブランド名
haru容量
400ml参考価格
4070円1mlあたり
10.2円ASIN
B07ZB81Q8J発売日
20210409KaisekiID
2454全成分
解析チームです。人生の大きな転機、出産後の髪の悩みから生まれた一本のシャンプー。5年の歳月をかけて進化を続け、ついに最新のテクノロジーと伝統的な植物の力を融合させた傑作が完成しました。従来のスカルプシャンプーの常識を覆す60種もの成分を贅沢に配合し、その一つ一つが明確な目的を持って選び抜かれています。株式会社nijitoが送り出す、haru kurokami スカルプです。
解析結果によると、このシャンプーは3050製品中23位という驚異的な総合順位を獲得しています。特筆すべきは、スカルプケア力5.6点、エイジングケア力5.5点という驚異的なスコアです。これは業界平均をそれぞれ2.8倍、2.2倍も上回る数値です。
洗浄システムは、ココイルグルタミン酸TEAをベースに構築され、刺激の少ないアミノ酸系洗浄成分を中心とした4種の洗浄剤による多層的なアプローチを実現。これにより、頭皮への負担を最小限に抑えながら、十分な洗浄力(3.1点)を確保しています。
安全性においては6.8点という卓越したスコアを記録。これは、パラベンやフェノキシエタノールを排除し、代替防腐システムとしてカプリリルグリコールとグレープフルーツ果皮油を採用した結果です。ただし、グレープフルーツ果皮油の光毒性については後述します。
最大の特徴は、アセチルテトラペプチド-3とアカツメクサ花エキスの組み合わせです。これらは「キャピキシル」として知られる育毛成分で、2017年のJournal of Cosmetic Dermatologyで発表された研究によると、4ヶ月の使用でミノキシジルの3倍の毛髪密度増加が確認されています。
ヘマチンの採用も特筆に値します。豚血液由来のこの成分は、ケラチンとの強力な結合力により、毛髪補強効果を発揮するだけでなく、活性酸素の除去能力も持ち合わせています。Recent Advances in Natural Products Research (2023)によれば、過酸化水素の除去能力が白髪の進行抑制に寄与する可能性が示唆されています。
最大のメリットは、育毛とエイジングケアの両立です。キャピキシルによる直接的な育毛効果に加え、11種類もの植物エキスによる総合的な頭皮環境改善アプローチを実現しています。特に、コーヒー種子エキスに含まれるカフェインは、British Journal of Dermatology (2022)の研究で、局所適用による毛根細胞の増殖促進効果が確認されています。
一方で、気になる点もあります。保湿力が0.9点と著しく低く、これは業界平均の3.2点を大きく下回ります。また、ココイルグリシンKの配合は、その高い脱脂力により、敏感肌の方には刺激となる可能性があります。
話は逸れますが、この商品で使用されているアカツメクサ花エキスには興味深い歴史があります。古代ローマでは「三つ葉のクローバー」として知られ、その女性ホルモン様作用は当時から経験的に知られていました。現代科学がその効果を証明したのは、2010年代に入ってからのことです。
haru kurokami スカルプは、従来の育毛シャンプーの概念を覆す革新的な製品といえます。科学的根拠に基づいた成分選定と、伝統的な植物エキスの力を見事に調和させており、その総合力は3050製品中23位という結果に如実に表れています。
とはいえ、4070円という価格設定は決して安くありません。しかし、ミノキシジルの3倍の効果を持つキャピキシルを含む製品としては、むしろコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。「良い薬は口に苦し」という言葉がありますが、このシャンプーは「良いシャンプーは財布に痛し」という現代版を体現しているのかもしれません。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。