解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ペリカン石鹸ブランド名
無添加生ボディソープ容量
460ml参考価格
825円1mlあたり
1.8円JANコード
4976631478296KaisekiID
8016ナチュラルな無添加の生ボディソープ、という何やらただ者ではなさそうな雰囲気。お子様にも使える、全身に使える、石油系も一切使ってないなど、とにかく自己アピールがすごい。
では、そのすごい中身をさっそく解析していこうではありませんか。
その宣伝文句からして、どういう中身かは想像がついていましたが、やはり石けん。
ラウリン酸やパルミチン酸に水酸化Kという構成がいわゆる石けんのことです。脂肪酸とアルカリの合成界面活性剤が石けんですからね。石けんは合成界面活性剤じゃない、なんて言ってる人いますが、ちゃんと劇物水酸化カリウムと合成してますよ。
ナチュラルというのは、石けんが自然派と言いたいのでしょうか。無添加というのは、石けんがそもそもアルカリ性で殺菌作用があるから防腐剤がいらない、といったところ。無添加だから肌に優しいのではなく、石けんそのものがやばいやつという感じです。
小さなお子様にも年配の方にも使える、というのは、たしかに使えないことはないですが可能ならやめてほしい。石油系0%というのも、そりゃ石けん100%ならそうでしょうよ。全身に使える?石けんで頭を洗ってみてください。髪、どうなりますか?
まぁツッコミどころが多すぎる典型的な石けん推し系です。石けんがそんなに良いものであれば、なぜみんな石けんを使わないのでしょうか。きちんと理由があるからです。
石鹸の決定的な弱点は、アルカリ性であるということです。
アルカリ性であることで、髪のキューティクルを開いてしまいバサバサになりますし、肌には皮膚の奥から保湿成分を溶かしだしてしまう原因になります。水道水中のちょっとしたミネラル分で容易に石鹸カスを生成してしまうほか、環境中に流れ出るとアオコの原因になったりと、まさに踏んだり蹴ったり。
これらの欠点を解消するために、のちにラウレス硫酸ナトリウムやアミノ酸系洗浄剤などが開発されていた過程があります。
なので、わざわざアルカリ性の石けんを使うメリットなど、もはやないに等しいというのが答えです。
水酸化カリウムを50%近く混ぜているのに自然派とか言うのもおかしな話ですし、皮膚のタンパク質がアルカリで溶けてしまうことを考えれば、弱酸性の方がトラブルが少ないのは明白。
いくら言葉でアピールしても、石けんは石けん。それ自体は変わらない。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。