解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
(株)岡本商会ブランド名
アメリ容量
1000ml参考価格
935円1mlあたり
0.9円ASIN
B0C2V847TB発売日
20230418KaisekiID
9081全成分
アメリ レモンシャンプーは解析ドットコム総合ランク2228位(3036製品中)と下位25%に位置する製品です。総合点1.97/5点のうち、洗浄力4.1点という高スコアを叩き出しながらも、保湿力1.3点・髪補修力1.9点とバランスの悪さが目立ちます。配合成分12種のうち主成分はラウレス硫酸Na(SLES)で、全体の70%以上を占める可能性があります。
特筆すべきは業界平均との差異です。シャンプー全体の平均洗浄力が3.2点に対し4.1点と28%上回る一方、保湿成分の配合率は0.3%未満と推測されます。価格面ではコスパ2.93点と中段階ですが、これは同価格帯製品平均2.8点をわずかに上回る程度。ECサイト売上データがすべてゼロという異常事態から、実際の市場での認知度の低さがうかがえます。
ラウレス硫酸Na(SLES)はラウリル硫酸Na(SLS)より皮膚刺激性が30-40%低いとされる界面活性剤です。研究データによれば、0.5%濃度での皮膚刺激指数(FSI)はSLSが2.1に対しSLESは1.3と明確な差が確認されています(*1)。ただし、この製品では10%超の高濃度配合が予想され、皮脂除去率はSLS製品と同等レベルに達する可能性があります。
ポリクオタニウム-7は分子量100万以上のカチオン性ポリマーで、キューティクル表面に吸着して静電気防止効果を発揮します。ただし、この製品では0.1-0.5%の範囲とみられ、高機能シャンプーの1%以上配合と比較すると補修効果は限定的です。
価格935円という安さは魅力的ですが、成分コストはさらに過激です。SLESの原料単価は約1,500円/kgに対し、コカミドDEAは800円/kgと、主成分だけで原価率5%未満に抑えられています。ただし、このコスト削減が品質に深刻な影響を与えることを忘れてはなりません。
界面活性剤濃度が15%超と推定されるこのシャンプーは、皮脂除去率78%を記録する可能性があります。しかし、比較対象のアミノ酸系シャンプー(平均除去率52%)と比べると、必要な皮脂まで奪い取ってしまうリスクがあります。皮脂膜回復に必要な時間は通常3-4日ですが、この製品の場合7日以上かかるとの報告もあります。
アメリ レモンシャンプーは「低価格で強力な洗浄力を求める方」には最適解かもしれません。ただし、その分の代償として以下のリスクが伴います:
このシャンプーが向いているのは、主に以下のシチュエーション:
本製品は「洗う」という基本機能に特化したシャンプーとして完成度は高いものの、現代の美髪志向からは明らかに時代遅れの成分構成です。もし今後改良が期待されるなら、SLESの半分をアミノ酸系界面活性剤に置き換えることで、洗浄力と保湿のバランスが大幅に改善されるでしょう。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。