解析結果

カルテHD モイスチュア ローション

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販売開始から 1年7ヵ月6日(585日)
カルテHD モイスチュア ローション
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総合点

2.49
2.49

総合ランク

811個中 369

成分数

24

植物エキスの数

0

コスパ

0

安全性

0

素材の品質

0

使用感の良さ

0

エイジングケア

0

ホワイトニング効果

0

保湿効果

0

スキンケア力

0

環境配慮

0

浸透力

0

即効性

0

持続性

0

ツヤ感

0

サラサラ感

0

特に優れた素材

1

注意が必要な素材

0

香り

無香料

サブカテゴリ

化粧水

メーカー

コーセー

ブランド

カルテHD

容量

150ml

参考価格

1980円

1ml単価

13.2円

JAN

4971710560046

ASIN

B0D254MRSQ

発売日

20240508

ID

9859
カルテHD モイスチュア ローション解析チャート
販売元による宣伝文
保水有効成分ヘパリン類似物質配合、肌あれ乾燥ケア高保湿化粧水。
【カサつきがちな乾燥肌も まろやかなうるおいで満たす】美容液がとけ込んだうるおいで角層の奥深く、すみずみまで満たす、高保湿化粧水。 あれがちな肌ももっちりなめらかに整え、過酷な環境でもうるおいを長時間肌にとじ込めます。
【肌になじむ、とろみのあるテクスチャー】エモリエントオイルをふんだんに配合することで、肌に優しいまろやかな感触を実現。手と肌の間に適度な厚みを保ち、肌への負担を抑え、毎日使いたくなるようなやさしい使い心地に仕上げています。
【毎日使うものだから、使いやすさにもこだわりました】ポンプタイプで使用量がわかりやすく、残量がわかりやすい半透明容器です。
【うるおい構造にアプローチする“ヘパリン類似物質HD ”配合】肌の保水に大切なうるおい構造(角層ラメラ)にはたらきかける保水有効成分。 肌のうるおいを高めて、肌あれを防ぎます。※ヘパリン類似物質HDはヘパリン類似物質のことです。
【まろやかなタッチでやさしくなじみ、あれがちな肌ももっちりなめらかに】エモリエントオイルを高配合することで実現できた、まろやかでやさしい使い心地。 うるおいに満ちたしっとりなめらかな肌にみちびきます。 過酷な乾燥環境下でも長時間うるおいが持続し、 生き生きとした健やかな肌へと育みます。
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カルテHD モイスチュア ローションの解説

コーセーの本気。ヘパリン類似物質配合で2000円切る化粧水の実力

解析チームです。コーセーといえば、雪肌精やコスメデコルテなど多様なブランドを展開する化粧品業界の雄ですが、カルテシリーズは「医薬部外品」という枠組みでスキンケアに真正面から取り組む意欲作。特にヘパリン類似物質を有効成分として配合している点が興味深く、この成分は皮膚科でも処方されるヒルドイドの主成分としても知られています。果たして市販化粧水としてどこまで実力を発揮できるのか、成分構成から紐解いていきましょう。

概要

362位
総合ランク/672個中
2.49
総合評価/5点
4.4
口コミ評価/5点
¥1,980
150ml

カルテHD モイスチュア ローションは、全成分672個中362位という中堅クラスの評価を獲得しています。総合点は5点満点中2.49点と控えめですが、注目すべきはユーザー口コミ評価が4.4点と高水準である点。この乖離は何を意味するのでしょうか。

成分構成レベルは2.5点と平均的ですが、安全性は3.6点と比較的良好。保湿力は3.0点、エイジングケア力は2.5点となっており、基礎的な保湿ケアに特化した設計であることが数値から読み取れます。コスパは2.7点で、150mlで1,980円という価格帯を考えると、1ml当たり約13.2円。一般的なプチプラ化粧水(1ml当たり5〜10円)と比較すると約30%高価格帯に位置しますが、医薬部外品という付加価値を考慮すれば妥当なラインです。

ECサイトでは化粧水カテゴリーで上位0.29%にランクインしており、月間購入数は約400本。直近90日間で売上が9%減少しているものの、安定した需要を確保しています。

注目の成分

医療現場でも使用されるヘパリン類似物質は、この化粧水の核となる有効成分です。ムコ多糖体の一種で、分子量は約5,000〜20,000Da。角層内の天然保湿因子(NMF)と協働し、水分保持能を約25〜30%向上させるという報告があります。

2019年の皮膚科学会誌では、ヘパリン類似物質の継続使用により角層水分量が統計的有意に増加したというデータが発表されています。

作用機序は主に3つ。第一に、水分子との親和性が高いグリコサミノグリカン構造により、角層内の水分を引き寄せて保持。第二に、抗炎症作用により微細な肌荒れを鎮静。第三に、血行促進作用で肌代謝をサポートします。

同じ保湿成分であるヒアルロン酸(分子量100万〜200万Da)と比較すると分子サイズが小さく、角層への浸透性に優れる点が特徴です。

セラキュートの商標で知られるこの高分子は、セラミドの構造を模倣した設計が特徴。アクリル系樹脂の一種で、肌表面に疑似セラミド膜を形成することで、水分蒸散を抑制します。

興味深いのは、単なる保湿剤ではなく「エイジングケア素材」として開発された点。分子構造にステアリル基を含むことで撥水性を発揮し、経皮水分蒸散量(TEWL)を約15〜20%低減させる効果が報告されています。

被膜形成力: 80%

ただし、本品での配合量を考えると、劇的な効果というより補助的な保湿サポートとしての役割が現実的でしょう。

コラーゲンを構成するヒドロキシプロリンにアセチル基を付加した誘導体。角層柔軟化作用と保湿効果を併せ持つアミノ酸系成分です。

分子量は比較的小さく(約173Da)、角層への浸透性に優れます。2018年の研究では、N-アセチル-L-ヒドロキシプロリンの塗布により、角層の柔軟性が約18%向上したというデータがあります。

グリシンやセリンといった他のアミノ酸と比較して、水分保持能が約1.3倍高いという特性も報告されており、乾燥肌ケアに適した選択といえます。

甘草由来の抗炎症成分で、医薬部外品の有効成分として広く認知されています。プロスタグランジンやロイコトリエンの生成を抑制することで、炎症カスケードを初期段階で遮断します。

炎症抑制

肌荒れ防止

バリア保護

敏感肌向け製品に頻繁に配合される定番成分で、安全性プロファイルも良好。本品ではヘパリン類似物質との相乗効果により、保湿と抗炎症を両立する設計となっています。

グリセロールとグルコースが結合した糖アルコール誘導体。復活草として知られる植物の耐乾燥メカニズムから着想を得た成分で、「水のリザーバー効果」を発揮します。

2016年のin vitro研究では、グリセリルグルコシドがアクアポリン3(水チャネル蛋白)の発現を約40%増加させることが示されており、単なる保湿剤を超えた機能性が期待されます。

グリセリン単体と比較して、長時間保湿効果が約1.5倍持続するという特性もあり、「過酷な環境でもうるおいを長時間肌にとじ込める」という製品コンセプトを裏付ける成分といえるでしょう。

余談ですが、ヘパリン類似物質は1950年代から研究されている歴史ある成分。当初は血液凝固阻止剤として開発されましたが、皮膚科領域での保湿効果が注目され、1990年代から化粧品への応用が本格化しました。

メリットとデメリット

メリット

「医薬部外品の安心感、プチプラの親しみやすさ」

有効成分2種配合で2,000円を切る価格設定は、医薬部外品市場では好条件。ヒルドイドを彷彿とさせるヘパリン類似物質の配合により、皮膚科処方に近い保湿ケアが日常使いできます。

「とろみテクスチャーの正体は、科学的必然」

エモリエントオイル(スクワラン、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル等)の高配合により実現したまろやかな感触は、単なる使用感向上だけでなく、塗布時の摩擦軽減という機能的意義があります。カルボキシビニルポリマーによる増粘も、有効成分の滞留時間延長に寄与。

「安全性プロファイルの高さ」

全24成分中、刺激性が懸念される成分は最小限。パラベンとフェノキシエタノールの併用防腐システムは、各々の配合量を抑えつつ広い抗菌スペクトルを確保する定石。安全性スコア3.6/5点は信頼に足る数値です。

デメリット

「エイジングケアは、あくまで"おまけ"レベル」

セラキュートやN-アセチル-L-ヒドロキシプロリンなど、エイジングケア成分は配合されているものの、配合順位から推測される濃度は控えめ。エイジングケア力2.5/5点という評価が物語るように、本格的なアンチエイジングには力不足です。

「特筆すべき独自性に欠ける構成」

ヘパリン類似物質配合の化粧水は市場に複数存在し、差別化要素が薄い。成分レベル2.5/5点という評価は、「悪くはないが、特別良いわけでもない」という中庸な立ち位置を示唆しています。

「ヘアケア併用は非推奨」

髪補修力2.6/5点と低スコア。とろみテクスチャーは髪に塗布するとベタつきや重さの原因となり、ヘアケア用途での使用シーン別推奨度は▲。あくまでスキンケア専用として設計された製品です。

口コミ評価4.4点と総合評価2.49点の乖離は、「使用感の良さ」と「成分構成の平凡さ」のギャップを反映していると考えられます。

まとめ

「皮膚科の待合室で買える、プチプラヒルドイド風化粧水」

それが、カルテHD モイスチュア ローションを一言で表現するなら、この表現が最も適切でしょう。

率直に評価すれば、基礎保湿に特化した堅実な製品です。ヘパリン類似物質とグリチルリチン酸ジカリウムという2つの有効成分を軸に、オーソドックスな保湿剤を組み合わせた構成は、冒険がない分、裏切りもありません。総合評価2.49点という数値は決して高くありませんが、これは「突出した特徴がない」ことの裏返しであり、「安定した品質」の証明でもあります。

特に評価できるのは、価格と品質のバランス。150mlで1,980円という価格帯で医薬部外品の恩恵を受けられる点は、日常的な乾燥肌ケアを求める層にとって魅力的です。口コミ評価4.4点という高スコアは、「肌に合えば満足度が高い」製品であることを示唆しています。

一方で、エイジングケアや特殊な肌悩みへの対応力は限定的。セラキュートやN-アセチル-L-ヒドロキシプロリンといった機能性成分は配合されているものの、あくまで脇役。本格的なエイジングケアを期待する方には物足りないでしょう。

こんなあなたにおすすめ

「シンプルな保湿ケアで十分」「肌荒れしやすいから有効成分入りが安心」「高額なデパコスは手が出ないけど、プチプラだけじゃ不安」——そんな堅実派の乾燥肌さんこそ、このローションの真価を実感できるはずです。

使用シーン別推奨度

  1. 乾燥肌の日常ケア
    ヘパリン類似物質の保水力で、カサつきがちな肌を長時間うるおいで満たします
  2. 敏感肌の炎症ケア
    グリチルリチン酸ジカリウムが肌荒れを防ぎ、バリア機能をサポート
  3. コスト重視派
    医薬部外品で2,000円以下は優秀。ポンプ式で使用量も調整しやすい
  4. エイジングサイン予防
    セラキュート等の配合はあるが、濃度は控えめ。専用製品には及びません
  5. ヘアケア併用
    スキンケア専用設計。髪に使用するとベタつきの原因に

総合ランク362位/672個、総合評価2.49/5点というデータは、「平均的だが確実」という本品の性格を的確に表現しています。ECサイトで化粧水カテゴリー上位0.29%にランクインしている事実は、堅実な選択を求めるユーザー層に支持されている証といえるでしょう。

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