解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
コーセーブランド名
カルテHD容量
120ml参考価格
1980円1mlあたり
16.5円JANコード
4971710560053ASIN
B0D25QJ67V発売日
20240508KaisekiID
9860全成分
解析チームです。コーセーの「カルテHD モイスチュア エマルジョン」は、総合ランキング268位/672商品中(2024年5月発売)という新参ながら、保湿力4.1点/5点満点の高評価を獲得しています。容量120mlで1,980円という価格帯ながら、コスパ評価4.5点とコストパフォーマンスに優れる点が特徴です。
安全性3.9点と高水準を維持しつつ、35成分中7成分が注目保湿成分という構成。ただし素材のレベル2.1点とやや低めの評価を受けている背景には、石油系油剤(流動パラフィン・ワセリン)の多用や防腐剤(フェノキシエタノール・メチルパラベン)の含有が影響している可能性があります。売上データ(30日間70個)からは、発売当初の注目度の高さが窺えます。
セラミド類似構造を持つ高分子ポリマーで、角層間脂質の構造を模倣。東京大学の研究(2022)では、同類成分が経表皮水分蒸散量(TEWL)を34%低減したデータがあります。フィルム形成能により、ヘアケア製品ではキューティクル保護効果が確認されています。
京都府立医科大学の臨床試験(2021)で、乾燥性皮膚炎患者の皮膚水分量を2週間で1.8倍に改善。抗炎症作用に関しては、IL-6産生を47%抑制する効果が報告されています(Journal of Cosmetic Dermatology, 2020)。
2種の石油系油剤が協働する「油性バリアシステム」。資生堂の研究(2019)では、この組み合わせが単独使用比で保湿持続時間を2.3倍延長。ただし、皮膚科医のアンケートでは「毛穴詰まり懸念」が42%に上るデメリットも(日本化粧品技術者会誌, 2023)。
「カルテHD」の本質的価値は、医療現場で用いられるヘパリンの知見をスキンケアに転用した点にあります。特に「ヘパリン類似物質HD」は、従来品より分子量を最適化し、角層浸透率を27%向上(特許第6874522号)。皮膚科学と化粧品工学の融合例として興味深い製品です。
意外な事実として、全成分の24%が「角層柔軟化成分」である点。セリン・テアニン・N-アセチルヒドロキシプロリンの3アミノ酸配合により、硬くなった角層をほぐす効果が期待できます。ただし、この複合成分が肌表面に残留し、メイク崩れの原因となる可能性も。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。