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中途半端に良いものを作ろうとして失敗したパターン。
アミノ酸型洗浄剤を使って、アミノ酸型石鹸を配合して、ベントナイト(粘土の様な素材)で汚れを優しくとって・・・というと、何やら良いものを目指そうとした痕跡は感じられます。
ただし、ココイルグルタミン酸Naベースでは、まず使用感が重い。しっとり感がかなり強く出るし、泡立ちが非常に不安。
PPG-2コカミドで多少盛り返しているが、アミノ酸型石鹸であるヤシ脂肪酸アルギニンがいただけない。
これもココイルグルタミン酸Naのようなかなりのエモリエントタッチだが、いかんせん、石鹸である。
石鹸はアルカリ性でないと機能しないため、この製品はエモリエントタッチだが、少なくてもアルカリ性寄りであることを約束してしまっているのである。
更に、ベントナイト。これは、針状シリカという形状ゆえに、アスベストと同様のリスクを内包している素材。
ベントナイト自体のメリットはいくつかあると言われているが、この副作用を払拭できるほどかというと、そうでもない。
勿論、飲んだり吸い込まなければ恐れる必要はないのだが、シャンプーして乾かした頭皮に容易に残っているであろうベントナイトを吸い込まない保障は、残念ながらない。
ミョウバン、このストレートな配合はある意味興味深いが、というのも、カキタンニンなどと似て収斂作用を期待する成分であり、肌を酸性寄りにキープする効果についてはメリットが有る。
しかし、ミョウバン自体にかぶれる人も少なくないので、安全かと言われると微妙。
ヒノキチオールの配合も、(これは抗菌剤として知られているが)本当に必要なのか自問するべきでしょう。
あなたの頭皮は、まさに今、何かの悪玉菌に問題を起こされているところだろうか。
そうでないのなら、ヒノキチオールはあなたの善玉菌をも除去してしまうはずだ。
それくらいの仕事をこの成分はできる。
さて、これらの解説を読んだ上で、このシャンプーは良い製品で、ぜひ使ってみたいと思えるだろうか。