Ingredient Analysis

ヘマトコッカスプルビアリス油

成分 12件の商品に配合 ID: 26217
成分 化粧品・ヘアケア配合成分
+25

安全性
+55

素材の品質
+10

使用感
基本情報
成分名ヘマトコッカスプルビアリス油
INCI名HAEMATOCOCCUS PLUVIALIS OIL
分子量596.84 Da
由来植物性
推奨配合濃度0.1〜1%
コメドジェニック度3/5
EU規制規制なし
日本規制 化粧品成分基準収載 規制なし
カテゴリ 成分
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
素材の品質 +55
成分の素材品質・配合価値
安全性 +25
肌・頭皮への安全性
補修力 +35
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 +20
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 +15
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 +10
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 +10
環境負荷・生分解性の評価

概要

微細緑藻ヘマトコッカス・プルビアリス(雨生紅球藻)から抽出されたアスタキサンチン高含有天然オイル。主活性成分アスタキサンチンはキサントフィル系カロテノイドで、β-カロテンの約40倍、ビタミンEの約1000倍とも言われる一重項酸素消去能を持つ。UV誘起型活性酸素による光老化阻害、メラニン生成抑制、炎症性サイトカイン産生抑制、MMP阻害によるコラーゲン分解防止など多面的抗老化作用を発揮。油溶性ゆえ角質層への浸透性・持続性に優れる。

ヘマトコッカスプルビアリス油の解析

ヘマトコッカスプルビアリス油は、微細緑藻「雨生紅球藻(Haematococcus pluvialis)」を原料とする機能性天然オイルで、その最大の特徴はアスタキサンチンの豊富な含有量にある。この藻は通常は緑色だが、強光・乾燥・栄養枯渇といった過酷なストレス下に置かれると、赤橙色のカロテノイド色素=アスタキサンチンを大量蓄積して自己防衛する。いわば「藻が作り出す天然の日焼け止め兼防弾チョッキ」であり、この生存戦略の産物を化粧品に応用したのがヘマトコッカスプルビアリス油だ。

アスタキサンチンが特異な点は、その抗酸化機序の二重性にある。多くの抗酸化剤は電子を供与して活性酸素を消去するが、アスタキサンチンはさらに一重項酸素(¹O₂)という特に反応性の高い活性酸素種を「エネルギー移動」により無害化できる。この一重項酸素消去能はβ-カロテンの約40倍、ビタミンEの数百〜千倍に相当するとも報告されており、UV照射後の酸化カスケードを起点から断ち切る「源流遮断型」の抗酸化メカニズムと理解できる。

美容科学的には、アスタキサンチンがMMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)活性を抑制してコラーゲン・エラスチンの分解を防ぐこと、チロシナーゼ活性を低下させてメラニン生成を抑制すること、IL-1αやTNF-αなど炎症性サイトカインの産生を抑えることが報告されている。単一成分で抗老化・美白・抗炎症を同時にカバーできる点は多くの化粧品成分と一線を画す。また油溶性であるため、角質層の脂質成分と親和性が高く、水溶性の抗酸化成分(ビタミンCなど)が届きにくい脂質二重層内部にも到達できる。

類似成分との比較でいえば、β-カロテンは同じカロテノイドだが一重項酸素消去能は劣る。リコピンも抗酸化力は高いが光安定性に課題がある。アスタキサンチンは共役二重結合が分子両端まで延びたケトカロテノイドという特殊構造をとるため、細胞膜を貫通した配置が可能で、膜の内外両面から抗酸化作用を発揮できるという点でも独自の優位性を持つ。

注意点としては、アスタキサンチン特有の赤橙色が製品に着色する可能性があること、光・熱・酸化に対して不安定なため処方設計や保存条件に慎重さが求められること、配合濃度が低すぎると十分な抗酸化力が得られないことが挙げられる。また「宇宙食」や「スポーツ栄養」分野でも注目されており、化粧品の枠を超えたスーパー素材として研究が加速中の成分でもある。

相性の良い成分

ビタミンE セラミド ヒアルロン酸

相性の悪い成分・混合注意

還元剤 高濃度の鉄塩