Ingredient Analysis

オクトクリレン

成分 15件の商品に配合 ID: 31991
成分 化粧品・ヘアケア配合成分
-20

安全性
+30

素材の品質
+10

使用感
基本情報
成分名オクトクリレン
医薬部外品名オクトクリレン
慣用名・別名2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリル酸2-エチルヘキシル
INCI名Octocrylene
化学式C24H27NO2
分子量354.39 Da
由来合成
推奨配合濃度1〜10%
適正pH域3.0〜8.0
EWGスコア5/10
コメドジェニック度2/5
EU規制Annex III制限あり
日本規制 化粧品成分基準収載 規制なし
カテゴリ 成分
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
素材の品質 +30
成分の素材品質・配合価値
安全性 -20
肌・頭皮への安全性
補修力 +0
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 -10
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 +10
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 +10
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 -40
環境負荷・生分解性の評価

概要

有機紫外線吸収剤(UVBフィルター)。2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリル酸2-エチルヘキシルエステルで、290〜350nmの紫外線を吸収・無害化する。単独のUVカット力は中程度だが、アボベンゾン(t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン)など不安定な紫外線吸収剤の光安定化剤として機能し、製剤全体の耐光性を向上させる役割が重要。油性液体でエステルオイル型。環境毒性・珊瑚礁への悪影響が指摘されEUでは規制強化済み。ケトプロフェン外用剤との光感作リスクあり。

オクトクリレンの解析

オクトクリレンは、UVB領域(290〜350nm)を吸収する有機系紫外線吸収剤である。分子内に共役系を持つシアノアクリレート構造が紫外線エネルギーを吸収・放出し、皮膚への光ダメージを軽減する。融点が約−10℃の粘性ある油状液体であり、製剤の油相に容易に溶解・配合できる点が実用上の強みである。

単独で使用した場合のSPF寄与は限定的だが、オクトクリレン最大の価値は光安定化剤(フォトスタビライザー)としての機能にある。アボベンゾン(パーソル1789)は高いUVA吸収能を持つ一方、紫外線照射により分解・失活しやすい弱点があるが、オクトクリレンと組み合わせることで光安定性が著しく向上する。これはオクトクリレンが三重項状態のエネルギー移動を受け取ることで、他の成分の光分解を防ぐためと考えられている。いわば「紫外線吸収剤のボディーガード」的存在である。

一方、安全性上の懸念もある。まず、ケトプロフェン外用剤との光感作問題:同剤を使用中の患者がオクトクリレン含有日焼け止めを使用すると、光線過敏症のリスクが高まることが報告されており、日本・EUで安全対策が講じられている。次に、環境毒性の問題が深刻で、オクトクリレンはサンゴ礁の白化促進・海洋生物への内分泌かく乱作用が指摘され、EUではAnnex III(制限成分)として規制が強化されている。ハワイ・パラオなど一部地域では日焼け止め成分としての使用が禁止されている。

また、ベンゾフェノン-3(オキシベンゾン)への変換が老化した製品中で起こることも報告されており、長期保存品の成分変化という観点でも注意が必要である。日本では化粧品100g中10gまでの配合上限が定められており、医薬部外品としても承認された成分だが、環境意識の高まりから代替成分(ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン等)への置き換えが進んでいる。

相性の良い成分

アボベンゾン 酸化亜鉛 酸化チタン メトキシケイ皮酸オクチル

相性の悪い成分・混合注意

ケトプロフェン サリチル酸 レチノール

オクトクリレンを含む商品ランキング

15件の商品に配合されています(総合点順・上位50件)