解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
グラフィコブランド名
バティスト容量
120ml参考価格
1200円1mlあたり
10円KaisekiID
7128全成分
これをシャンプーと呼んでしまうのは、他の洗い流さないシャンプーに失礼ではないかと思うレベル。
まず指摘したいのは、危険であるということです。
コンディショナーの基材として、またトイレの消臭剤のマスキング成分、さらには脱毛剤の主成分としても使われる4級カチオン界面活性剤が軸となって処方されています。
これが意味するところは、言うまでもありませんが危険なのです。
コンディショナーやトリートメントを頭皮に塗るのがダメなのと同じく、この手の陽イオン界面活性剤製品をシャンプーとして使うのは明らかにリスクの方が大きくお勧めできません。
4級カチオン界面活性剤のタンパク変性作用はラウリル硫酸ナトリウムをしのぐ強さがあり、石鹸やラウリル硫酸ナトリウムよりも圧倒的に頭皮に残留しやすいという特徴からも、頭皮に塗布するべきではないのです。
これらの成分を頭皮にシャンプーとして使った場合、得られるメリットを考えると匂いを抑えることができる、という作用が考えられます。この原理はトイレの消臭剤と同じですので、これは間違いないでしょう。しかし、臭いを抑えるのと引き換えに、脱毛したり極度の肌荒れを誘発したりするという製品を誰が使いたいと思うでしょうか。
ベースに含まれる変性アルコールのような粗悪な成分といえる素材が使われているのをはじめとして、とてもじゃないがシャンプーと名乗っていいようなレベルではありません。もちろん、メーカーがそのように謳うのは自由ですが、消費者にとってメリットのある製品とは言い難いものがあります。
4級カチオン界面活性剤=逆性石鹸と言われる成分を肌につけて放置すると、強い肌荒れを簡単に起こすことができます。これを薬品焼けといい、ここではタンパク変性作用+殺菌作用といった強い悪影響が肌に働くためです。
前述したように、コンディショナーやトリートメントをなるべく髪にだけ付けて使おう、という常識は薬品焼けを防ぐためでありシャンプーとコンディショナーが別々に分かれている理由でもあります。
ところが、バティストフレグランスドライシャンプーはまさにコンディショナーの方をシャンプーとしてあたかも使うように仕向けているようなもの。
触った感触は一見さらっとするため洗った後のような印象を受ける可能性はありますが、論を待たず肌の健康のためには1mmも寄与しないリスキーな行為といえます。
あくまでも解析ドットコムの解釈ですが、このバティストという製品をドライシャンプーとして使うのは100%支持しません。そもそも洗えてないし、極端に殺菌力が強く、前述のようにタンパク変性作用による薬品焼けのリスクが最も高く表立ってくるでしょう。
そのような理由から、バティストで洗うくらいなら洗わない方がよほどマシという結論が導き出されるのです。
香りや感触でごまかすだけの、こう言っては悪いですが表面的なことでしか判断しない人向けの雑な商品であるという印象を受けます。
少なくとも解析ドットコムを御覧頂いている方々には、美容のために使わない勇気を1つ持ってこの商品と向き合ってほしいと切に願うばかりです。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。