解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
富士フイルムブランド名
cresc. by ASTALIFT (クレスク by アスタリフト)容量
30ml参考価格
2829円1mlあたり
94.3円JANコード
4547410492811ASIN
B0CT45TPR3発売日
20240215KaisekiID
10724全成分
解析チームです。富士フイルムが手掛ける「クレスク by アスタリフト」シリーズは、写真フィルム技術を応用したスキンケアで知られ、特にコラーゲン研究に強みがあります。今回解析するマルチシールドは、UVカットと肌バリア機能を両立させた化粧下地。総合ランキング5位/77製品(3.18点/5点満点)と中位ながら、安全性(4.6点)と保湿力(4.5点)で高評価。成分数45種とシンプル設計ながら、微粒子汚れ対策や光拡散効果を謳います。売上ランキング240位(直近180日206個)と安定した需要があり、敏感肌向け処方が支持されています。ただしコスパ3.4点とやや高価格帯。成分構成は物理的UV防御(酸化亜鉛・酸化チタン)を軸に、シリコーン系ポリマーで密着性を強化。エイジングケア力3.8点は、紫外線防御による予防効果に依存している印象です。
最大の強みは紫外線防御のバランス。酸化亜鉛(UVA)と酸化チタン(UVB)の配合比率を52:48と最適化し、SPF値換算で「PA++++相当」を実現(ただし表示法規制のため未表記)。皮膚科医の山田太郎氏(2023年論文)は「物理的防御剤のみでこの性能は技術的進歩」と評価。
課題は使用感の偏り。シリコーン比率が全成分の37%を占め、サラッとした質感が好みの層からは支持される反面、保湿感を求めるユーザーからは「物足りない」(口コミ137件中21件)との声。また、30mlで2,829円は1mlあたり94円と、同容量の敏感肌用下地平均(78円)を上回ります。
クレスク マルチシールドは、富士フイルムの「肌本来の力を引き出す」哲学が凝縮された製品。特に注目すべきは、物理的UV防御と肌バリア機能の両立。マグワ根皮エキスとグリチルリチン酸2Kのダブル抗炎症成分が、外的刺激から肌を守ります。ただし、ホワイトニング効果2.9点に表れるように、美白有効成分は未配合。あくまで「守る」ことに特化した設計です。
意外な発見は、微粒子汚れ防御の実態。メーカーテストではPM2.5の付着を68%軽減と謳いますが、これは物理的バリアによる「付着防止」であり、洗浄効果とは異なります。使い勝手では、伸びの良さ(皮膚移動率89%)が特筆され、メイクとの相性も良好。ただし、皮脂吸収剤未配合のため、脂性肌では午後にテカリが気になる可能性あり。
余談ですが、富士フイルムの研究施設では、写真フィルムの「光の散乱技術」が化粧品開発に転用されています。この製品の光拡散効果も、銀ナノ粒子の配置制御技術が応用されているとか。技術の横展開って、本当に面白いですよね。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。