総合点

総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
香り
サブカテゴリ
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メーカー
花王ブランド
エッセンシャル容量
450ml参考価格
622円1ml単価
1.4円JAN
4901301436511ASIN
B0DC664NBB発売日
20240825ID
10190全成分
解析チームです。日本のバスルームの「顔」とも言える花王エッセンシャル。実はこの製品、単なる安価なリンスではなく、花王が誇る「キューティクル制御技術」の結晶です。450mlで約600円という価格設定は、業界平均と比較しても異常なほどのコストパフォーマンス。しかし、その中身は「治療」ではなく「隠蔽」に特化しています。
全2588商品中800位(上位30%)。数字だけ見れば「中の上」ですが、内訳が極端です。 使用感スコアは4.3(偏差値65相当)と極めて高い反面、補修力は2.8と平均以下。 これは「治っていないのに治った気がする」錯覚を作り出す技術力が高いことを示唆しています。
機能:ハイブリッド皮膜形成
「物理的なバリア」を作る主役。 PEG(水と仲が良い)とアモジメチコン(油と仲が良い)を結合させた成分。一般的なシリコーンよりも髪への定着性が高く、摩擦係数を劇的に下げます。2022年の化粧品技術者会での発表例などでも、この種のハイブリッドポリマーは「湿度によるうねりの抑制」に寄与するとされています。
機能:柔軟化・帯電防止
第3級カチオン界面活性剤。 従来の「第4級(塩化〇〇)」と比較して皮膚刺激が穏やかですが、その分、ダメージ毛への吸着力は弱めです。補修というよりは、「柔軟剤」のように髪を柔らかくする役割を果たします。
機能:光沢・ラッピング
リップグロスにも使われる高粘度の油剤。 水分を抱え込む性質(抱水性)があり、その上から油膜でフタをします。髪に不自然ではない、リッチなツヤ感を演出するための舞台装置です。
"これは髪の美容整形外科医ではない。極めて優秀な特殊メイクアップアーティストだ。"
要するに、この商品は 「髪の最強ファンデーション」 です。
誤解を恐れずに言えば、これは「健康な髪、あるいは軽度のダメージ毛を美しく見せるための最高傑作」です。しかし、ブリーチや縮毛矯正で死にかけた髪を蘇らせる「回復薬」だと思って買うと、痛い目を見ます。
中身は高度なポリマー化学の塊であり、600円台でこの「ツルツル感」を出せるのは大手メーカーのスケールメリット以外の何物でもありません。「髪を治す」のではなく「今日一日を綺麗に過ごす」ことが目的なら、これ以上の選択肢は少ないでしょう。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。