解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
マンダムブランド名
LUCIDO(ルシード)容量
450ml参考価格
1027円1mlあたり
2.3円JANコード
4902806121933ASIN
B078Y93B8K発売日
20180112KaisekiID
8476全成分
解析チームです。「香りでごまかさない」という謳い文句に惹かれませんか?今日は、マンダムから発売されている「LUCIDO(ルシード) 【医薬部外品】薬用ヘア&スカルプコンディショナー」について、徹底的に解析した結果をお伝えします。
40代以降の男性の悩みといえば、髪のニオイや頭皮の乾燥ですよね。この商品は、そんな悩みに対応するとうたっていますが、果たして本当に効果があるのでしょうか?ちょっと意外な結果が出ていますよ。
まず、このルシードという商品ラインは、1989年に登場した男性用化粧品ブランドです。当時はまだ珍しかった「無香料・無着色」をコンセプトに掲げ、中高年男性向けの市場を開拓しました。その革新性は、日本の男性化粧品市場に大きな影響を与えたんです。
さて、今回の解析結果によると、この商品の総合順位は2542個中1139位。総合点は5点満点中わずか2.03点という結果になりました。これは決して高い評価とは言えませんね。
特に目立つのが、素材のレベルの低さです。5点満点中1.5点という評価は、かなり厳しいものがあります。一方で、安全性は4点と高めの評価を得ています。これは、無香料・無着色というコンセプトが功を奏しているのかもしれません。
髪補修力は2.4点、スカルプケア力は1.2点と、どちらも平均以下の評価です。特に、スカルプケア力の低さは、「スカルプコンディショナー」を名乗る商品としては少し物足りない印象です。
この商品の注目成分は、塩化アルキルトリメチルアンモニウム液(ベヘントリモニウムクロリド)とステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドです。
ベヘントリモニウムクロリドは4級カチオン界面活性剤の一種で、髪をしっとりさせる効果があります。ダメージを受けた髪に吸着し、疎水性を回復させることで髪を補修する働きがあるんです。これは、髪の表面をコーティングして保護する役割を果たします。
一方、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドは3級カチオン界面活性剤です。この成分は、肌への刺激が少なく、生分解性も4級カチオン界面活性剤より優れています。さらに、他の3級カチオン界面活性剤と比べて髪のまとまり感が得られやすいという特徴があります。
しかし、ここで注意が必要です。カチオン界面活性剤は確かに髪をまとめる効果がありますが、頭皮に直接塗布すると副作用のリスクが高まります。特に4級カチオン界面活性剤は要注意です。
では、この商品のメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
メリット:
デメリット:
特に注目すべきは、スカルプケア力の低さです。Journal of Cosmetic Dermatologyの2020年の研究によると、効果的なスカルプケアには、抗炎症成分や保湿成分が重要だとされています。しかし、この商品にはそういった成分が十分に含まれていないようです。
また、4級カチオン界面活性剤の使用には注意が必要です。International Journal of Trichologyの2018年の報告では、頻繁な使用が頭皮の健康に悪影響を与える可能性が指摘されています。
話は逸れますが、カチオン界面活性剤には面白い特性があります。この成分は、正電荷を帯びているため、負電荷を帯びた髪の表面に吸着しやすいんです。これが、髪をまとめる効果の秘密なんですよ。ただし、この特性が頭皮に与える影響については、まだ研究の余地があります。
みなさん、いかがでしたか?予想以上に課題の多い商品だったことに驚かれたのではないでしょうか。
LUCIDO(ルシード)の薬用ヘア&スカルプコンディショナーは、40代以降の男性向けにニオイケアを謳った商品です。確かに、無香料・無着色という特徴は、肌に優しい設計として評価できます。カチオン界面活性剤による髪のまとまり効果も、ある程度期待できるでしょう。
しかし、スカルプケア力の低さは無視できません。「スカルプコンディショナー」と名乗るには、少し力不足な印象です。また、4級カチオン界面活性剤の使用は、頭皮への影響が懸念されます。
髪のニオイケアを重視するなら、この商品は一つの選択肢になるかもしれません。ただし、本格的なスカルプケアを求めるなら、もっと専門的な製品を探す必要があるでしょう。
使用する際は、頭皮に直接塗らないよう注意し、髪の毛先を中心に使用することをおすすめします。また、頭皮の状態に合わせて使用頻度を調整することも大切です。
結局のところ、この商品は「中途半端」という印象を拭えません。ニオイケアに特化しているようで、その効果も他の専門的な製品に比べると物足りない。スカルプケアを謳っているのに、その力は弱い。
髪と頭皮のケアは、40代以降の男性にとって重要な課題です。この商品に頼るだけでなく、適切な生活習慣や食事、そして効果的な専門ケア製品の併用を検討することをおすすめします。
最後に、この商品の重要なポイントをまとめてみました:
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。