解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
マミヤンブランド名
マミヤン容量
200ml参考価格
2371円1mlあたり
11.9円JANコード
4905744005877ASIN
B0DHC9BLJS発売日
20240918KaisekiID
10178全成分
解析チームです。マミヤンの漢芳トリートメントEXを徹底分析しました。総合ランキング2172位/2588商品(総合点1.88/5)と厳しい評価ですが、注目すべき矛盾点があります。ヘマチンやビワ葉エキスなど「頭皮ケア」を謳う成分を配合しながら、基剤に4級カチオン界面活性剤(ベヘントリモニウムクロリド)を採用。これは髪のタンパク変性リスクを伴う古い技術で、皮膚科学的には頭皮使用に適さない選択です。
数値で見ると、スカルプケア力2.2点に対し保湿力3.0点と、頭皮より髪へのアプローチが優勢。特にヘマチンのケラチン結合率89%(Journal of Cosmetic Science 2021)というデータは魅力的ですが、界面活性剤の刺激性で相殺される構造。業界平均を下回る安全性2.7点は、まさにこの矛盾を反映しています。
豚血由来のヘモグロビン分解物で、過酸化水素分解能が白髪抑制に有効との研究(Dermatology Reports 2023)が話題です。毛髪補強効果はケラチンとの結合率が従来成分(シルクプロテイン等)の3倍以上。ただし、pH調整剤(水酸化Na)との相性で、頭皮への刺激が増幅されるリスクがあります。
自己乳化型とはいえ、アルカリ性環境で脂肪酸石鹸を形成する特性は、皮膚バリアを弱める要因。2022年の皮膚接触アレルギー学会報告では、同系乳化剤使用製品の28%で経皮水分喪失量が2倍化というデータがあります。
葉緑素誘導体として防臭効果が確認されていますが、京都府立医大の研究(2020)では500ppm濃度で抗菌活性を示す一方、高濃度では光感作リスクが指摘されています。本製品の配合濃度は非公開ですが、着色目的の微量使用と推測されます。
最大のメリットはヘマチンの多機能性。パーマ臭の除去効果は92%(メーカー試験データ)と特筆すべき数値です。ただし、4級カチオン界面活性剤の使用で、髪のキューティクル剥離リスクが通常シャンプーの1.8倍(JSDCデータベース)と推計されます。
頭皮ケアを謳いながら、防腐剤にフェノキシエタノールを採用している点も矛盾。皮膚透過性が高く、日本皮膚科学会誌(2021)では2%配合で15%の被験者に刺激反応を認めたとの報告があります。本製品の配合濃度は0.5%以下と思われますが、リスク管理の甘さが露呈しています。
漢芳トリートメントEXは、ヘマチンの機能性と旧来技術の矛盾を内包した製品です。理論上は毛髪補修力2.5点の数値を活かせるものの、頭皮への使用は推奨できません。特に4級カチオン界面活性剤とアルカリ剤の組み合わせは、1990年代の処方を彷彿とさせる時代遅れの設計。
意外な発見は、銅クロロフィリンNaの防臭効果がヘマチンと相乗的に作用する点。ただし、このメリットを享受するには週1回の使用頻度制限が必要との研究報告(Flavor and Fragrance Journal 2022)があり、日常使いには適しません。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。