Ingredient Analysis

ステアリン酸グリセリル(SE)

ノニオン界面活性剤 50件の商品に配合 ID: 2970
ノニオン界面活性剤 乳化・可溶化を担う非イオン性界面活性剤
-20

安全性
+10

素材の品質
+0

使用感
基本情報
成分名ステアリン酸グリセリル(SE)
慣用名・別名自己乳化型モノステアリン酸グリセリル
INCI名Glyceryl Stearate SE
化学式C21H42O4
分子量358.57 Da
由来半合成
推奨配合濃度2〜10%
適正pH域5.5〜8.5
EWGスコア4/10
コメドジェニック度3/5
EU規制規制なし
日本規制 化粧品成分基準収載 規制なし
カテゴリ ノニオン界面活性剤
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
素材の品質 +10
成分の素材品質・配合価値
安全性 -20
肌・頭皮への安全性
補修力 +0
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 -20
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 +10
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 +0
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 +20
環境負荷・生分解性の評価

概要

自己乳化型モノステアリン酸グリセリル。グリセリンとステアリン酸のエステルにステアリン酸Na・ステアリン酸K(石鹸成分)を少量配合し、水分散性を付与した乳化剤。通常のステアリン酸グリセリル(非SE)と異なり単独で水中油型乳化が可能。石鹸由来のアルカリ性を内包するため、頭皮・肌のpHバランスを乱すリスクがあり、毛髪のキューティクル膨潤・剥離にも繋がる。配合の手軽さから汎用されるが、敏感肌・ダメージ毛には不向きな局面も。

ステアリン酸グリセリル(SE)の解析

ステアリン酸グリセリル(SE)は、乳化剤として化粧品・ヘアケア製品に広く使われる自己乳化型ノニオン界面活性剤だ。「SE(Self-Emulsifying)」とはそのまま「自己乳化」を意味し、ステアリン酸グリセリル単体では水になじみにくいところを、少量のステアリン酸Na・ステアリン酸K(石鹸成分)を添加することで水中への分散性を高めたものである。

製剤上のメリットは明快で、乳液・クリームを簡単・安定的に調製できるため、処方コストを抑えながら製品の安定性を確保できる。製造者にとっては扱いやすい「便利な乳化剤」であり、数千品目に及ぶ製品に配合される所以でもある。

しかし、そのSEたる所以=石鹸成分の内包こそが最大の落とし穴だ。表示名に石鹸(ステアリン酸Na/K)の記載がなくても、実質的にアルカリ性石鹸のデメリットを帯びている。頭皮の正常なpHは4.5〜5.5の弱酸性だが、石鹸成分はアルカリ側に傾けるため、頭皮の常在菌バランスの乱れ・乾燥・刺激を招きやすい。毛髪においては、アルカリによってキューティクルが膨潤・開きやすくなり、表面のざらつきやツヤの低下、さらにはダメージの悪化につながる。

スキンケア用途では、比較的低刺激とされており、O/W型クリームや乳液の基材として実績は豊富だ。ただし、アクネ肌や敏感肌では過剰なアルカリ刺激が問題となる場合があり、SEではない通常のステアリン酸グリセリル(非SE)の方が安全性評価は高い。両者は成分表示が紛らわしいため、「(SE)」の有無を消費者が意識することも重要だ。

環境面では、ステアリン酸・グリセリンともに植物油(パーム油など)由来が多く、生分解性は比較的高いが、パーム油調達における森林破壊の問題とは切り離せない側面もある。原料調達の持続可能性という観点では一考の余地がある。

相性の良い成分

セテアリルアルコール セテス類 乳化ワックス

相性の悪い成分・混合注意

陰イオン界面活性剤 キレート剤不足環境

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