EARTHEART (アースハート) ヘアパック (シルクワンハイドロチャージ ヘアパック)の解析

概要

EARTHEART (アースハート) ヘアパック (シルクワンハイドロチャージ ヘアパック)は、美容室EARTHのオリジナルトリートメントです。サロンクオリティが嫌が応にも求められるハードルの高いブランドといえますが、果たして中身は・・。

最初に値段を言いますと、3300円ですね。これは、サロンクオリティーです。ある意味で。この値段レベルになると、ちょっとやそっとの品質では消費者を唸らせる事はできないと思います。

トリートメントのクオリティは？

さて、トリートメントの構造をまず見ていきましょう。

ベースはアモジメチコンなどのシリコーン類と、４カチ（４級カチオン界面活性剤）ステアルトリモニウムブロミド。乳化剤のステアリン酸グリセリル（SE)の配合も多くなっています。

これ、率直に言うとそこまで良い印象はありません。ビルドアップの懸念が大きめですし、乳化剤にステアリン酸グリセリル（SE)というのも低コスト感を漂わせて良い印象がありませんね。石けんが含まれているステアリン酸グリセリル（SE)はヘアケア面でも足を引っ張りそうです。

あくまでもベースの部分の話ですが、肌にもさほど良くないし、髪にも何だかマイナスが多めな気がする、微妙なトリートメントのように感じます。

その他の成分の詳細

ところが、中盤以降にこのトリートメントの真価は発揮されているようです。

(加水分解シルク/PGプロピルメチルシランジオール)クロスポリマー、(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解シルク、加水分解シルク、イソステアロイル加水分解シルクと、怒涛のシルク攻勢が続いたかと思えば、白金、コハク酸、フマル酸と小気味良く刻み、続いてイソアルキル(C10-40)アミドプロピルエチルジモニウムエトサルフェート(羊毛)、分岐脂肪酸(C14-28)(羊毛)、脂肪酸(C14-28)(羊毛)、ヒアロベールという重厚なキューティクル補修感をアピール。

見事にベースのか弱さを中盤で盛り返し、何だか期待値が上がってしまいそうなトリートメントに思えます。

どんなメリットがある？

まさにヘアマスクとして、実に繊細、かつ大胆にキューティクルをカバーすることに長けた内容です。

均一性が高く、持続性もあり、ダメージリペア能もありながら、洗浄できれいに落とすことができる、つまりビルドアップにしにくいコーティングを形成することが可能なヘアマスクです。

再現性があり、美しいコーティングを毎回楽しむことができるでしょう。シルク成分の強力なサポートを得て、髪にキラキラとした滑りとツヤを与えられそうです。

デメリットは？

髪の強度をアップすることには無関心、というか要素をあまりもたないので、あくまでも表面のツヤ、潤滑性重視なタイプと考えましょう。

まとめ

EARTHEART (アースハート) ヘアパック (シルクワンハイドロチャージ ヘアパック)は、シルクなコーティング機能が充実したまさにヘアマスク、というべき製品です。

ベース部分に課題が残りますが、十分に戦力となり得るクオリティを持った内容といえるでしょう。シルク成分の豊富さ、重厚さは一見の価値があり、クオリティの高いコーティングを体験できるでしょう。ツヤを重視したい方におすすめ。