総合点

総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
香り
サイズ (cm)
サブカテゴリ
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メーカー
I-neブランド
Qurap(キュラップ)容量
180ml参考価格
1760円1ml単価
9.8円JAN
4582521689743ASIN
B0DBLTLHHW発売日
20240819ID
10499全成分
あの「ボタニスト」を世に送り出したI-neが仕掛ける、カラーダメージ特化型の新星「Qurap(キュラップ)」。SNSでは「とろとろ質感がすごい」と話題沸騰中ですが、成分表を裏返すと、そこには意外なドラマが隠されていました。単なる流行りのアイテムなのか、それとも真の実力派なのか。1760円という価格設定に見合う価値があるのか、化学的な視点からその正体を暴いていきます。
I-ne(アイエヌイー)は、マーケティング主導の商品開発に定評があります。実はこの商品、「ラッピング」という名前の通り、髪を物理的に包み込む技術に特化しており、これは食品のラップフィルムの発想に近い「疎水性コーティング」の応用とも言われています。
まず、このスタッツを見てください。異常な数値が出ています。総合ランクは2588商品中445位(上位約17%)と悪くない位置にいますが、中身のバランスが極端です。保湿力が5点満点中「4.8」という驚異的なスコアを叩き出しているのに対し、素材の質は「2.7」、スカルプケア力は「2.2」と低調。これは業界平均と比較しても極めて珍しい、「一点突破型」の構成です。「とにかくパサつきを黙らせる」ことには成功していますが、髪の根本治療や頭皮への優しさは犠牲になっている可能性があります。
ただのビタミンCではありません。油に溶ける性質を持つため、キューティクルの隙間から浸透しやすいのが特徴。研究によると、48時間以上も抗酸化作用が持続し、紫外線ダメージやカラー剤による酸化ストレスから髪を守ります。さらにコラーゲン産生促進作用も確認されており、髪内部の弾力維持に貢献する「守りの要」です。
尿素の進化版とも言える成分。尿素特有の刺激を抑えつつ、高い保湿力を維持しています。特筆すべきは、乱れたキューティクルを平滑化(なめらかに)する効果。ゴワつく髪を柔らかくし、水分を抱え込む能力が高いため、乾燥による広がりを物理的に抑え込みます。
ここに注意が必要です。「(SE)」という表記は自己乳化型(Self-Emulsifying)を意味し、微量の石鹸成分を含みます。一般的に、弱酸性が好ましい髪や頭皮に対して、アルカリ性寄りの作用を持つこの成分は、ダメージヘアには負担になる可能性があります。安価な乳化剤として使われますが、高級ヘアケアにはあまり見られない選択です。
テトラヘキシルデカン酸アスコルビルの経皮吸収性は、通常のビタミンC(アスコルビン酸)と比較して約3倍以上高いというデータもあります。これが「ラッピング」効果の内部補修側を担っていると考えられます。
「神は細部に宿る」と言いますが、この商品は細部よりも「全体的な見栄え」に全振りしています。
「これは髪の病院ではない。 最高に盛れる、厚化粧スタジオだ。」
Qurapヘアマスクの本質は、「徹底的な対症療法」です。素材の粗さはあるものの、それをねじ伏せるほどの保湿成分とコーティング剤を投入し、「乾燥して広がる髪」を強制的にまとめ上げます。まるで特別な日のためにドレスアップするように、ダメージを覆い隠して美しく見せるアイテムです。 髪を本質的に強くしたい人には不向きですが、「明日のデートで髪を綺麗に見せたい」「とにかく手触りを良くしたい」という短期的な願いには、120%の力で応えてくれるでしょう。自信を持って髪をなびかせたい、そんな瞬間のための「武器」として使うのが正解です。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。