解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
株式会社セフティブランド名
セフティ容量
70ml参考価格
1580円1mlあたり
22.6円JANコード
4580114918201KaisekiID
7911全成分
髪の美容液、というのが本筋であろうと思われるCOCUUメロウセラムです。
髪のスタイリング剤・アウトバストリートメント、さらにハンドクリーム、スキンクリームとしても応用可能、という懐の深さを見せる一品でもあります。
内容を見ていくと、やはり性能としては髪の洗い流さないトリートメントというイメージが一番近そうです。γ-ドコサラクトン、ケラチン、ワックス類、被膜形成剤などで構成され、スタイリング剤としての側面、トリートメントとしてのそれもあり、たしかに応用範囲は広そうです。
気になるのは、どの用途で使うにせよ安全性はどうか。この手の製品にありがちな4級カチオン界面活性剤などの不安要素はなく、使用上リスクはとても低いと思います。なんなら防腐剤もパラベンフリーだったり、植物エキスやカプリル酸グリセリルなどで抗菌効果をもたせていたりでかなり気を使って安全性を確保している様子。
髪の美容液としての性能はどうでしょうか。ベースの乳化剤にステアリン酸グリセリル(SE)というのはちょっと古いスペックだな、と思ってしまいますが、その他のヘアケア性能は悪くない、という印象です。ステアリン酸グリセリル(SE)は自己乳化型乳化剤といわれ、自己乳化に石鹸を使っている、という物質のため髪に相性が非常に悪いせっけんの影響を少なからず受けます。これが全体のクオリティの足を引っ張っているのは否めませんね。
良い部分としてはケラチン、γ-ドコサラクトンなどの髪補修効果や、バオバブ・シアバター・ムルムルオイルなどの潤滑性の高さ、被膜形成剤、ワックスによるスタイリング効果により、リッチな仕上がりが期待できること。ヘアケア性能としては決して悪くないんです。
肌、手のクリームとしても使える、とあるとおり、スキンケア用途で使ってもわりと違和感なさそうです。前述した石鹸的な要素も、スキンケアではベタつきが少なくなるという意味では快適性に寄与するでしょう。石鹸自体は肌を乾燥させますが、ほかの油剤のエモリエント効果がそれを補って余りある印象です。
全体的に印象としては悪くありません。少なくとも使用感は悪くないでしょう。シリコン的なサラサラ感まではいきませんが、ベタつきを抑えたさらさら寄りの仕上がりで使いやすそう。ヘアケア、スキンケア素材も多く含まれ、それなりにスタイリング効果もあり、多用途で活躍できそうです。
欲を言えば、ベースの乳化剤、ポリソルベート60あたりの安上がり感はどうにかならないか、とは思います。ここが違えば、かなり好感度が違ってくるのになぁ、という残念な部分ではありますね。値段が素材のわりに安い理由は、このあたりに反映されているのだと思われます。
一度試してみるくらいの価値は十分にありそうなので、髪のスタイリング剤+トリートメントとしていかがでしょうか。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。