解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
香り
サブカテゴリ
よく一緒に購入される商品
メーカー
無印良品ブランド名
無印良品容量
400ml参考価格
1492円1mlあたり
3.7円JANコード
4550584465741ASIN
B0F4VT9JWJ発売日
2025-04-14KaisekiID
10932全成分
解析チームです。今回は無印良品から発売されている「植物発酵液 薬用スカルプコンディショナー」を徹底分析。同ブランドらしいミニマリスト美学と科学的アプローチが融合した、頭皮ケア特化型コンディショナーです。当社データベースでは2588製品中465位(上位18%)にランクイン。特筆すべきはその安全性評価で、5点満点中4.6点と業界平均(3.8点)を大きく上回ります。
配合成分レベル(4.4点)と使用感(4.6点)の高さが特徴で、特にツボクサエキスやホップエキスなど10種の植物エキスを配合。興味深いのは酵母エキスと大豆タンパク水解物を組み合わせた「発酵液」コンセプトで、頭皮環境改善効果が期待できます。価格は400mlで1492円と、1mlあたり約3.7円。高機能スカルプケア製品の相場(5-8円/ml)と比較するとコスパ評価4.0点とリーズナブルな設定です。
WHOが「21世紀の奇跡的薬草」と評するセリ科植物エキス。アジアチコサイドというトリテルペン系サポニンが主成分で、Journal of Ethnopharmacology誌(2016)によると、UV照射下でのセラミド分解酵素活性を62.3%抑制(対照群比)。頭皮のバリア機能維持に寄与します。
3級カチオン界面活性剤の中でも特に低刺激(生分解率92%、4級カチオン比+35%)。International Journal of Cosmetic Scienceの研究(2018)では、毛髪摩擦係数を0.28→0.19に低減。しなやかな梳通性を実現します。
Humulus lupulus由来のエキスで、キサントフモールというプレニルフラボノイドを含みます。Phytotherapy Research誌(2020)の報告では、DHT(ジヒドロテストステロン)産生を41.7%抑制。男性型脱毛症の改善補助としての可能性が示唆されています。
最大の強みは頭皮ケア成分の多角的アプローチ。ツボクサエキス(抗酸化)、チンピエキス(抗炎症)、ホップエキス(抗菌)が三位一体で作用。Journal of Cosmetic Dermatology(2021)のメタ分析では、これら複合植物エキス配合で頭皮かゆみスコアが2.3点→1.1点に改善(4週間使用時)。
一方で改善の余地があるのは髪補修力(3.1点)。システイン架橋を補修するタンパク質やシリコーン代替成分が限定的なため、重度ダメージヘアには物足りなさを感じる可能性があります。ただし、これはあくまで「スカルプケア特化」という製品コンセプトとのトレードオフと解釈できます。
競合製品と比較した場合、Avedaのスカルプコンディショナー(4,500円/200ml)と成分効果は同等水準ながら、価格は約1/3。ただし香りのバリエーションがない点(無香料)は好みが分かれるでしょう。
この製品は「頭皮が気になるけど刺激が心配」という方にこそ試して欲しい逸品。36成分中22成分が植物由来で、特に敏感肌の方でも使いやすい設計です。個人的には、シャンプー後に頭皮に直接塗布して5分間マッサージする「トニック的使い方」が効果的だと実感しました。
余談ですが、ツボクサはアーユルヴェーダでは「記憶力増強ハーブ」としても知られ、頭皮だけでなく脳機能にも良い影響があるのでは?という研究(Neuroscience Letters, 2022)も登場しています。ヘアケアを通じて全身の健康を考える——そんな新しい視点を教えてくれる製品と言えるでしょう。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。