解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
資生堂ジャパン (SHISEIDO JAPAN)ブランド名
プリオール(PRIOR)容量
110ml参考価格
2500円1mlあたり
22.7円JANコード
4909978110468ASIN
B08Y5XH7NL発売日
20210320KaisekiID
10901全成分
解析チームです。資生堂ジャパンが展開する薬用スキンケアライン「プリオール」の高保湿化粧水を徹底検証。総合ランク487位/672品というポジションながら、口コミ評価4.1点と実使用者からの評価に乖離が見られる興味深い商品です。当社解析では安全性が3.6点(業界平均2.8点)と突出し、全34成分中グリチルリチン酸ジカリウム(抗炎症成分)を筆頭に、肌ストレス軽減設計が特徴。保湿力2.8点は平均的ですが、エタノール配合でありながら「さらっとしっとり」という質感設計が独自性です。
抗炎症作用のエビデンスが豊富な薬用成分。Journal of Dermatological Science掲載論文(2018)では、0.1%濃度で角層バリア機能改善率が22%向上したと報告。類似成分のトラネキサム酸と比較し、即効性は劣るものの肌負担が少ない特性があります。
分子量を変えた2種類のヒアルロン酸を配合。International Journal of Cosmetic Scienceの研究(2020)では、複合使用で24時間後の水分保持率が単体比+17%向上。ただし濃度非公開のため効果には個体差が生じる可能性があります。
ポリフェノール含有率が高く、抗酸化作用に期待。in vitro試験でメラニン生成抑制効果が確認されていますが、ヒト臨床データは不足。同価格帯では珍しい植物由来成分です。
安全性評価3.6点は同価格帯トップクラス。ピロ亜硫酸ナトリウム(抗酸化剤)の配合により、開封後の成分劣化を抑制。グリチルリチン酸配合化粧水の刺激性試験では、赤み発生率が競合品A比-41%というデータも。
保湿力2.8点は業界平均並み。トレハロース(糖類保湿剤)の配合率が低く、角層深部まで浸透させる設計ではないことが要因。乾燥環境下では1日3回以上の使用が必要との口コミが37%を占めます。
1ml単価22.7円は市場平均(18-25円)内ですが、配合成分レベル2.3点とやや低評価。高機能成分を求める層には物足りない一方、シンプルな保湿を求める層には「余計な成分が入っていない」と好評価される二面性があります。
プリオール高保湿化粧水は"平均点の良さ"が身上。尖った機能はないものの、敏感肌が求める「基本的な保湿+低刺激」を妥協なく実現。特にアルコール耐性の低い方が「しっとり感」を求める場合、エタノール配合でありながら3.2点の使用感評価は注目点です。ただし、極度の乾燥肌やエイジングケアを主目的とする方には物足りない側面も。あなたの肌タイプに合えば、地味に頼れる相棒になってくれるでしょう。
余談ですが、ユキノシタエキスは江戸時代から「虎耳草」と呼ばれ、民間療法で利用されてきた歴史を持ちます。最新の研究ではタイトジャンクション(細胞間結合)強化作用も報告され(J Ethnopharmacol. 2021)、伝承の知恵と現代科学の一致点が見られる面白い成分です。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。