解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
株式会社大石膏盛堂ブランド名
Satta容量
150ml参考価格
2480円1mlあたり
16.5円JANコード
4987475119597ASIN
B0D78NQLTQ発売日
20240702KaisekiID
10731全成分
解析チームです。今回は株式会社大石膏盛堂が2024年7月に発売したばかりの「Satta メンズオールインワン」を徹底解剖。男性向けスキンケア市場で急成長するオールインワン製品の中、24種類の成分で7つのフリー処方を実現した新参者が、果たして既存製品との差別化に成功しているのか?まずは客観データから読み解きます。
総合ランク683位/672製品中という驚異的な下位ポジション(業界平均350位前後)に対し、ユーザー評価4.6/5点という矛盾した数値が特徴的。特に安全性3.0点が業界平均2.8点を上回る中、コスパ2.1点が平均2.9点を大きく下回っています。配合成分のグレードスコア1.5点(平均2.2点)が価格2480円との乖離を生んでいると推測されます。
北海道産の希少ハーブエキス。2018年の皮膚科学研究でIL-6(炎症性サイトカイン)を42%抑制とのデータ(対プラセボ群)が発表されています。ただし類似成分のカミツレエキス(平均抑制率48%)と比較すると効果値は控えめ。配合濃度0.2%前後と推測される点が課題です。
魚鱗由来の低分子化コラーゲン(分子量5,000Da)。経皮吸収率が通常型の1.8倍(2019年日本美容皮膚科学会報)との特徴を持つものの、ヒト臨床試験での真皮到達率は0.03%という報告も。保湿効果よりも肌表面の滑沢化が主機能と考えられます。
擬似セラミド配合物質。角質層の水分保持能を17%向上(in vitro試験)するものの、天然セラミドの平均向上率32%には及ばないのが実情。配合量が0.01%程度と微量な点が効果発現の障壁となっています。
最大の強みは7つのフリー処方による低刺激性。香料・アルコール・メントールを排除した処方は敏感肌男性に適しています。抗炎症成分の多角的配合(グリチルリチン酸2K+アラントイン+タウリン)により、剃刀負けしやすい肌への配慮が感じられます。
反面、配合成分の実効性に疑問符が付きます。主要成分の多くが0.01-0.1%濃度域(化粧品成分分析ガイドラインにおける微量配合区分)に留まり、学術論文推奨濃度を下回っています。例えばセラミドNGは保湿効果発現に最低0.1%必要とされる中、配合順位から推定0.01%程度しか含有されていません。
この製品は「成分表の華やかさ」と「実効濃度の現実」の狭間で揺れる、現代スキンケアのジレンマを体現しています。植物エキス好きの化学オタクが開発に参加したのかと思わせるユニークな配合設計ですが、実験室レベルの効果を求めるより、スキンケア儀式を楽しむツールとして捉えるべきでしょう。
配合成分の「マクルラコチンチネンシス葉プレニルフラボノイド」は、中央アジアに自生する桑科植物の希少成分。抗酸化力がビタミンCの8倍という研究データ(2021年Journal of Cosmetic Science)がありますが、配合量が微量すぎて効果発現は期待薄です。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。