総合点

総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
香り
サブカテゴリ
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メーカー
花王ブランド
エッセンシャル容量
180ml参考価格
1410円1ml単価
7.8円JAN
4901301414427ASIN
B0BQYBN61Y発売日
20230226ID
10188全成分
解析チームです。日本が誇る化学メーカー花王が「バリア機能」に全振りしたこの一品。「傷んだ髪を治す」のではなく「そもそも傷ませない環境を作る」という、いわば“髪のセキュリティソフト”のような設計思想で作られています。18-MEA研究のパイオニアである花王が、1,400円台でどこまで本気の技術を詰め込めたのか、感情論抜きでデータを紐解いていきましょう。
解析ドットコムのデータによると、総合スコアは2.38点(5点満点)。業界全体の上位半数には入るものの、決して「殿堂入りクラス」ではありません。しかし、使用感評価は「4.0」と非常に高く、「中身の数値以上に、ユーザー満足度が高い」という興味深いギャップが生じています。
ECサイト売上ランキング
※マーケティングの勝利か、実力か。その真価は成分にあり。
これがこの商品の「バリア」の正体です。親水性(PEG)と疎水性(アモジメチコン)のハイブリッドポリマー。一般的なシリコンよりも「湿度変化に強く、ベタつかずにサラサラする皮膜」を作ります。研究によると、この構造は物理的な摩擦ダメージを著しく低下させることが示唆されています。
花王独自の補修成分。セラミドに近い構造を持ち、髪の内部へ浸透して空洞化をケアします。ただの油分ではなく、髪の構造安定化に寄与する「賢い脂質」です。
一般的なトリートメントに使われる4級カチオン(強力だが刺激あり)ではなく、マイルドな3級を採用。「地肌についても比較的安全」ですが、引き換えに吸着力(補修の持続性)は弱めです。安全性重視の設計思想が見て取れます。
成分表にある「ラノリン脂肪酸」。これは羊の毛から取れる油由来ですが、髪のキューティクルを接着している「18-MEA」という成分に非常に近い構造をしています。花王は長年「失われた18-MEAは再生しない」と啓蒙し続けてきましたが、それを擬似的に補う執念がこの成分選びに表れています。
「これは外科手術ではなく、極めて性能の良い絆創膏である。」
要するに、この商品は「髪を治す」ことよりも「今日一日を美しく見せる」ことに特化したアイテムです。一般的に、ヘアマスクと言えば濃厚な補修を期待しますが、これはどちらかと言えば「超強力なコンディショナー」に近い立ち位置です。
死んだ髪は蘇りませんが、見た目を整え、これ以上のダメージ(摩擦・湿気)を防ぐバリア性能は花王の技術の結晶と言えます。「根本治療」を求めるなら他を当たるべきですが、「明日の朝、髪をまとめたい」という即効性のニーズには120%応えてくれるでしょう。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。