総合点
4.34総合ランク
597個中 43位成分数
40植物エキスの数
1コスパ
0安全性
0素材の品質
0髪補修力
0育毛力
0使用感の良さ
0エイジングケア
0ホワイトニング効果
0保湿効果
0スキンケア力
<0環境配慮
0浸透力
0即効性
0持続性
0ツヤ感
0サラサラ感
0特に優れた素材
3注意が必要な素材
1メーカー
株式会社ネイチャーラボブランド名
モイストダイアン容量
100ml参考価格
1078円1mlあたり
10.8円JANコード
4560119225726KaisekiID
8069全成分
比類ない品質を見せ続けているモイストダイアン・パーフェクトビューティシリーズのヘアミルクです。
パーフェクトビューティシリーズは本当に驚異的なコスパと素材の良さが特徴で、市販品としての一線を完全に超えたな、という印象を与えてくれています。
ただ、全てがすべてそうではない、ということもあるのかもしれません。
髪をまっすぐに伸ばす、うねりを改善するということに関して、このヘアミルクはたしかに効果あり、ということができます。
γ‐ドコサラクトン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルのうねり伸ばしコンボをはじめ、ダメージホールの大から小まで埋めるケラチン素材が揃い、仕上げにヒートプロテインが連結して髪を均一にコーティング。
おそらく、他にもストレート何とかという商品はたくさんあれど、このレベルまで達しているものは少ないはず。
髪の中から外までストレート感を出せますし、補修力が半端じゃないですから、ストレート効果も、持続力も段違いといえるでしょう。
これは前項とかぶりますが、単なるヘアミルクという認識よりも、ヘアトリートメントに近いというか、もはやトリートメントです。
ダメージ部分を集中的にケアする素材も多く存在し、その上に均一なコーティングを纏えるという点では並のトリートメントよりもトリートメントらしいほどです。
何より、素材のチョイスが素晴らしい。値段を考えると、配合量は微量である可能性は否定できませんが、それでも入っている素材単位では圧倒的にクオリティが高いといえます。
素晴らしいメリットがたくさんあるヘアミルクですが、実は残念な部分が複数あります。
しかも、ベースのミルクの素材など、大きい部分を占めるものに問題あり。
まず、ステアリン酸グリセリル(SE)という成分です。これは乳化剤で、ミルクがミルク状であることを形作っている成分。水と油を混ぜ合わせている成分。
ところが、このステアリン酸グリセリル(SE)は性能が大変低く、大量に配合しないと乳化できないというデメリットがあるほか、(SE)とあるように自己乳化型乳化剤であって、しかも自己乳化するために石けんが使われているのが特徴です。
表示には登場しないものの、ベースの一部分が石けんだと言っているのと同義なのです。しかも大量に配合されている。
良い乳化剤というのは、少量で多くの油と水を混ぜ合わせられるもの。乳化剤の量が少ないことで、肌を脱脂したりして乾燥させてしまうことを防ぐことができます。
一方で、ステアリン酸グリセリルのような低能は大量に投下しないと均一に混ざり合わないのです。
話は逸れましたが、このヘアミルクが安い理由は、ずばりミルキーな部分が安っぽいからですね。
あと1つ。ベヘントリモニウムクロリド、ステアラミドプロピルジメチルアミンという4級・3級の各カチオン界面活性剤が配合されていて、石けん+カチオン界面活性剤というダブルで肌に負担の大きい要素がある、という点。
即効性をもって髪をすべすべにする、という役割があるカチオン界面活性剤ですが、肌についてしまうと脱毛や急激な肌荒れを起こすデメリットがあります。すすがないタイプのヘアミルクのような製品では、その副作用が顕著になるでしょう。
そういった意味で、効果も大きいが副作用が洒落にならないレベルになっている可能性がある、ということが言えるなと感じました。
メリットの部分がとにかく素晴らしいので、一見するとオススメしたくなる製品ではあります。
ただ、デメリットがやはり大きすぎる。何かあったときのダメージが大きいタイプなので、積極的に推奨したくなるレベルではないと考えますね。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストア+などを運営。