解析ジャーナル

目に染みるシャンプーは何が刺激しているのか

粘膜刺激性とはなにか

皆さんはシャンプーを使っていて、やたら目にしみるものと、無刺激なものがあることに気づいておられるでしょうか。

おおまかに分けて、ラウレス硫酸Naベースのよくある市販の安いシャンプーと、美容室専売品によくあるアミノ酸系の高級なシャンプーでは刺激性も全く違っています。

アミノ酸系の多くは目にしみにくく、ラウレス硫酸Naの多くはとても刺激的です。

洗浄剤が目に染みる、つまり粘膜刺激性を引き起こす主な原因は、その成分によるものです。洗浄剤に含まれる化学物質が目の粘膜と接触すると、物質が粘膜の細胞に影響を与え、炎症反応を引き起こすことがあります。これが「染みる」感じの原因となります。

具体的には以下のような成分が粘膜刺激性を持つことが知られています。

  1. 界面活性剤: 洗浄力を持つ成分で、油汚れを水に溶かし込む作用があります。しかし、この成分は皮膚や粘膜の脂質をも溶かし込んでしまい、細胞の保護機能を低下させることで刺激性を引き起こします。
  2. アルカリ性物質: pH調整剤として使われることが多いですが、強いアルカリ性は粘膜を刺激します。逆に酸性が強いものも刺激性が強いと言われます。
  3. 防腐剤や香料: 特に合成防腐剤や合成香料はアレルギー反応を引き起こすことがあります。

これらの成分によって粘膜が刺激されると、目は自己防衛のために涙を大量に分泌します。これが「目に染みる」と感じる主な原因です。

例えば、硫酸塩、フェノール類、アルコール等は強い刺激性を持つことが知られています。

刺激性を避けるためには

シャンプーを使っていて、目に染みるものは少しずつストレスとなって蓄積していきます。

個人的にも、いち髪というシャンプーを久しぶりに使った時の目の痛さはびっくりしました。ラウロイルサルコシンNaという、一応はアミノ酸系ベースのシャンプーではあるのですが、この成分は殺菌性も強めで、歯磨き粉に使われることもあるような種類ですので、目にもわりと強めに染みるというわけでした。もちろん、この洗浄剤だけが原因ではない可能性もありますが。

良質なシャンプーは、本当に目に染みません。いち髪も良いシャンプーですが、粘膜刺激性のないシャンプーに代えたときの安心感は決して小さくありませんでした。

刺激性を避けるために、ラウレス硫酸Na系、オレフィンスルホン酸Na系のようなものを避ける。そして、アミノ酸系洗浄剤ベースのものを選ぶようにして、なおかつ質の高いアミノ酸系シャンプーをなるべく選ぶことが安全性の高さに寄与するでしょう。

染みる=炎症。

目に染みるような成分は、粘膜に炎症を起こしているということ。

これが毎日続いてしまうと、深刻なダメージに繋がりかねません。視力の低下なども懸念すべきでしょう。

そういう意味では、シャンプーを選ぶ際になるべく刺激性の少ないものを選ぶこと、というのも重視したいですね。洗浄力が高いものであっても、刺激性の低いタイプもあります。アミノ酸系でも、刺激が強いものもあります。そういった点を踏まえて、解析ドットコムでは本当の意味で質の高いシャンプーというのを手早く知ることができる、というサービスを提供しています。
ぜひ日々の美容のために、健康のためにご活用ください。